【デュエマ】歴代最強デッキ選手権 SSSランク~サガループ篇~

皆さんこんにちは!のすけです。

今回の歴代最強デッキ選手権から、ついに、ついに最上位であるSSSランクに突入します。

このランク帯で登場するデッキはまさしく史上最強。デュエル・マスターズが続く限り語り継がれる伝説たちです。

そして、今回紹介するデッキはそんな伝説の代表格でありデュエマの界隈以外にもその絶望を知らしめた【サガループ】について解説していきます。

是非とも最後までお付き合いください。

今回の殿堂カード

※《蝕王の晩餐》
※《絶望神サガ》
※《一なる部隊 イワシン》

サガループってどんなデッキ?

【サガループ】は2023年2月18日に発売された「ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~」に収録された《絶望神サガ》の登場によって完成したアーキタイプです。

このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、自分の墓地にクリーチャーが3体以上あれば、コスト5以下のゴッドまたはコスト5以下のオリジンを1体、自分の墓地から出してもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。

最速3ターン目に《絶望神サガ》の効果で墓地にある《絶望神サガ》を蘇生する事で、任意の回数墓地を肥やしつつ手札の形も組み替える事が出来る。

というループを基本形として派生したループデッキを全て【サガループ】と呼称します。

基本的な動き

【サガループ】には前述した墓地肥しループを軸にして主に2種類のフィニッシュが活躍しました。

超神星DOOM・ドラゲリオン型

後述しますが、一番最初に流行を見せた型ですね。

  • このクリーチャーの進化元クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
  • 超無限墓地進化:クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
  • T・ブレイカー
  • メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、その選んだクリーチャーのパワーを-9000する。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

動きはかなり単純です。

①デッキが2枚になるまで《絶望神サガ》ループで墓地肥し。

②《絶望神サガ》効果で《蒼狼の大王 イザナギテラス》を蘇生しつつ《セイレーン・コンチェルト》で闇マナを起こす。

③1マナで《超神星DOOM・ドラゲリオン》で墓地に《水上第九院 シャコガイル》を残しつつ《一なる部隊 イワシン》を下に敷く。

④《超神星DOOM・ドラゲリオン》攻撃時に《一なる部隊 イワシン》をメテオバーンに使用して《水上第九院 シャコガイル》を蘇生して《一なる部隊 イワシン》効果でドローしてEXWIN。

(①~②は《絶望神サガ》の蘇生先が《黙示賢者ソルハバキ》でも代用可能)

蝕王の晩餐 型

文に起こすには複雑なのでこちらをご参照ください。

後述の【火水闇サガループ】も同様の手順でループします。

今回の主題となるのは基本この《蝕王の晩餐》型ですね。

取り巻いた環境と歴史

サガループ/zero

全てはここから始まりました。

2023年2月3日に衝撃的な新カード、《絶望神サガ》が公開されました。

同名2枚でループするという《絶望神サガ》の特異性は、公開直後から多くのプレイヤーが気付き、その瞬間から構築の開拓が始まりました。

今後【サガループ】の構築でスタンダードとなる※《蒼狼の大王 イザナギテラス》+《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》のギミックもこの2月3日の内に発見されていたのをよく覚えています。

  •  ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
  • このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から1枚を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、コスト3以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。

  • T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
  • 自分の墓地にあるカードが13枚より少なければ、このクリーチャーは攻撃できない。
  • 自分のターンの終わりに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。以下下面
  •  S・トリガー
  • コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

※《絶望神サガ》から《蒼狼の大王 イザナギテラス》を蘇生し、山札を5枚見つつ効果で《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》を使用して《絶望神サガ》を蘇生してソリティアに戻るというギミック。(この際見た5枚の中に《絶望神サガ》があって《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》を持っていればループに突入)

他にも、【サガループ】で使用出来そうなカードが軒並み大幅な高騰をする現象が見られました。

このように、発売前から過去類を見ない注目を集めた《絶望神サガ》はある程度構築が洗練された状態で発売日当日を迎える事となりました。

 

2月~最強位決定戦~殿堂

初期の【サガループ】は《龍頭星雲人/零誕祭》と《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を用いた墓地ソースベースの構築が主流でした。

当時の環境は

・【火単我我我】
・【水闇自然オービーメイカー】
・【水魔導具】

といった面々が

【サガループ】対策として当時主流だったのは《U・S・A・BRELLA》や《とこしえの超人》、《若き大長老 アプル》といった墓地からの踏み倒しメタでした。

そしてこの墓地ソース軸の【サガループ】はこれらのメタカードに対してめっぽう強い構築だったのです。

メタカードを出して消費した手札に《龍頭星雲人/零誕祭》をぶつけてリソースを削り、《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》と併せて面勝負を仕掛けるというプランの通りが非常に良かったんですね。

加えてダメ押しの《超神星DOOM・ドラゲリオン》もある事からループを抜きにしてもデッキが強かったのも活躍の一因でしょう。

この基盤の【サガループ】は同時期に行われた全国大会である『最強位決定戦』でも大いに活躍が期待され、メタゲームの中心として活躍しました。

結果

1位 火単我我我
2位 アナサガループ
3位 アナペディア
4位 サガループ

実際の結果でも【水魔導具】が多いメタゲームながらTOP4に2名を輩出する強さを見せつけましたね。

その後プレイヤー待望の殿堂発表があったものの、そこに《絶望神サガ》の文字は無く《一なる部隊 イワシン》がある種巻き添えを食う形で殿堂入りを果たしました。

(《一なる部隊 イワシン》は《絶望神サガ》が無くともいずれ殿堂していたと思うが…)

殿堂後~5月中旬

《一なる部隊 イワシン》が殿堂して以降、【サガループ】の構築は《コダマダンス・チャージャー》型が一気に主流となりました。

  • 自分のシールドを1つ手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
  • チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く

これはメタへの向き合い方の変化であり、元々《龍頭星雲人/零誕祭》のようなリソースゲームでメタと戦ってきましたが《一なる部隊 イワシン》殿堂で墓地ソース的な運用も難しくなりました。

ですので《コダマダンス・チャージャー》でマナを伸ばし、5マナ帯で《絶望神サガ》+《「敬虔なる警官」》のようなくっつきでメタ突破とループ導入を同時に行うのが主流となったのです。

この《コダマダンス・チャージャー》型は大きな流行を見せ、DMGP2023-1st Day1では準優勝を飾りました。

しかし、これ以降の活躍は同時期に流行した《U・S・A・BRELLA》型の【火単我我我】や《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》型の【水魔導具】に抑え込まれる事となります。

とはいそれで【サガループ】の脅威が過ぎたわけではありません。

同時期から活躍を始めた《百鬼の邪王門》+《蝕王の晩餐》の【サガループ】が隆盛したのです。

これは後に大活躍する水闇の【サガループ】の雛形になると同時に、通常の《超神星DOOM・ドラゲリオン》型では不利だった【火単我我我】と【水魔導具】に対して一定以上の勝率を見込めるのも大きな主張点でした。

とはいえ使用者はあまり多くなく、この時期の【サガループ】の入賞は落ち着き気味でした。

そして、この数週間が【サガループ】最後の凪だったのです。

5月下旬~7月中旬

2023年5月20日『スタートWIN・スーパーデッキ 深淵の邪襲』の発売、《ドアノッカ=ノアドッカ/「・・・開けるか?」》の登場で環境は再び【サガループ】の独壇場となりました。

  •  S・トリガー
  • このクリーチャーが出た時、次の能力を2回行う。
    ▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
    (パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

以下下面

相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。

《とこしえの超人》や《若き大長老 アプル》といったメタに触れ易いのは勿論、《カンゴク入道》のようなシステムクリーチャーを割る事でゆっくりリソースゲームに持ち込むといった事も可能になったのです。

ツインパクトである為、《絶望神サガ》の条件達成にも一役買っており、《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》と併せる事で妨害しつつ《絶望神サガ》軌道の圧をかける事ができたのです。

実際、発売当日に製作者の『ZweiLance』選手がハシゴ先含め同日2優勝をするという鮮烈なデビューを飾ったこの【サガループ】は正に圧倒的な強さでした。

以降、TOP4が【サガループ】で埋まるという事も珍しく無く、これ以降のCSでは基本【サガループ】と【水魔導具】の入賞ばかり目立つようになりました。

《ウォズレックの審問》と《「・・・開けるか?」》という2コストの優秀な妨害を手にした事で後攻の強度も大幅に上がり、実際の対戦でも3キルできずともそれをチラつかせ、ゆっくりと適切に1:1交換を繰り返すだけでも生半可なデッキには危なげなく勝利できるという圧倒的な格の差があったのが大きな要因でしたね。

翌月に発売した『アビス・レボリューション 第2弾 『「忍邪乱武」』でも《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》以外に特に目立った対抗馬は現れず、むしろ《邪招待》の登場で不利対面であったVS【水魔導具】の相性が少々改善するという追い風を受ける事になりました。

【サガループ】に対しても強かったが、そもそも単体のスペックが非常に高くまだまだ現役。

山下に送るのが《卍新世壊卍》に対して非常に強かった。

結局【サガループ】vs【水魔導具】という構図自体はあまり変わらず、《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を綺麗に搭載できるのが【ライオネル系】位だった事もあって環境の変化は見られぬまま7月下旬に進みます。

7月下旬~殿堂まで

2023年7月22日、『大感謝祭 ビクトリーBEST』の発売で【サガループ】は完成形へと至ります。そしてここでの《飛翔龍 5000VT》の登場もデュエマ史に残る一大事件となりました。

  • このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
  • ジャストダイバー
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。

この《飛翔龍 5000VT》は発表当初、【サガループ】への対策になると言われてきましたが、もちろんこれも【サガループ】に取り込まれました。

そして、この《飛翔龍 5000VT》入りの【サガループ】こそが過去最強のデッキと呼ばれる程のアルティメットデッキだったのです。

当時は概念として薄かった『VTケア』のような難しい要素も相まって、とにかく《飛翔龍 5000VT》がバンバン当たる事から大会での勝ち易さも他のデッキとは比べ物になりませんでした。

こうなるともう対抗馬はほぼいなくなり、同じく《飛翔龍 5000VT》を搭載した【アナジャオウガ】くらいしか太刀打ちできるデッキが存在しなかったのです。

最終形態となった【サガループ】は最後までその勢いを落とす事無く、殿堂施行までの生涯を走り抜けました。

強さの理由

3キルがある。

【サガループ】の3キルは、2025年現在活躍する【水単サイバー】や【4cゼーロ】といったループたちの3キル率とは比較にならない確率で襲ってきます。

なんといってもルーター+《絶望神サガ》、ここに追加で《絶望神サガ》の2枚目にたどり着くだけで勝利、という圧倒的な必要枚数の少なさが高い再現性を担保しています。

これに加え《蒼狼の大王 イザナギテラス》+《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》の5ルック+2ドローを確認するムーブも備えているというのが大きな強みでしょう。

そして、この3キルがあるという事実こそ何よりこの【サガループ】の強さを押し上げました。

【サガループ】を始め、ソリティアデッキと対面するにあたり、どうしても”ループされるかもしれない”という圧が常に付きまといます。

ただ、本来これは対面してる側の視点で下準備がある程度整っている前提になります。

しかし【サガループ】の下準備は墓地にクリーチャーが2枚あるだけという事もあり、最速で2ターン目に成立するのです。

これにより、対面側に自分の動きを進めるのか、それともメタカードを出してループを咎めるのかを迫る事が出来ました。

【サガループ】視点はこれに対し、ルーティングで自由に手札を組み替える事が出来たこともあってゲーム全体の主導権を握り易かったのが大きな強みだと言えるでしょう。

プレイ幅が広い

【サガループ】の難易度は過去のデッキの中でも指折りの高さでした。

《絶望神サガ》×2のイージーウィンばかりに目が向き、どうしても簡単なデッキと思われがちだった印象があります。

しかしその実、メタカードとの向き合い方やリソースの維持のバランスといった要素で繊細な選択を求められるデッキだったのです。

【サガループ】は《絶望神サガ》絡み以外で1:2交換を出来るカードが乏しいデッキでした。

勿論《サイバー・K・ウォズレック》や《龍素記号wD サイクルペディア》といった中型クリーチャーは簡単にリソースを稼いでくれるものの、マナが溜まりアクティブになる頃にはクリティカルになりにくいのが実情です。

ですので《絶望と反魂と滅殺の決断》や《勝熱と弾丸と自由の決断》といった除去を含む1:2交換ができるカードは劣勢を捲る起点となる事もあり、ゆっくりとしたゲームでは特に重宝する事になります。

そして、これらを使用できるマナ帯に届ける為に《ウォズレックの審問》や《「・・・開けるか?」》のような軽量の妨害と、状況に合わせての《エマージェンシー・タイフーン》での手札の組み直しといった選択の連続こそ【サガループ】が高難易度である理由だと言えるでしょう。

選択が多いという事は、熟練した【サガループ】とそうでない【サガループ】には大きな差がありました。

これにより上手い【サガループ】が勝ち星を重ねたこともあって、今日に伝わる【サガループ】最強伝説が生まれたと言えるでしょう。

受けが硬い

【サガループ】は『3キルする天門ループ』と形容される程度には受けが備わっていました。

これには《ドアノッカ=ノアドッカ》もさることながら、やはり《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》の存在が大きいでしょう。

墓地に《絶望神サガ》さえ用意できていれば《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》を踏んだ時点でループに入れるという、まさしく【天門ループ】(正直【ロマノフループ】や【ジャバランガループ】の方が近い気もするが)と同様の性質がありました。

3ターンキルの圧に加え高い受け性能、この2重苦もまた【サガループ】の強さの一因でしょう。

SSSランクの理由

【サガループ】は間違いなくSSSランクに据えるに相応しい最強のデッキです。

キルターンの速さに硬い受けと妨害、2色デッキ且つルーティング基盤のもたらす安定感、挙句の果てにフィニッシュは事実上のEXWIN。

このとてつもないスペックこそこの【サガループ】が誇る強さでした。

これまで紹介してきた歴代最強デッキはB~Sに至るまで、上記に挙げた要素のうちどれかが欠けてしまっていたのです。

今後紹介するSSSランクも同様で、強いデッキに不可欠な要素というものが軒並み揃っています。

無論、それぞれに微妙な得手不得手の差こそありますが、基本はこの前提で間違いないでしょう。

終わりに

デュエル・マスターズ史に残る最凶のデッキである【サガループ】。

高い再現性を誇る3キルソリティアデッキが今後現れるかはわかりません。

しかし、2023年のたった7ヶ月という短い期間、確かに伝説は存在しました。

今回の歴代最強デッキ選手権で少しでもこの伝説の一端を皆様が感じ取って下されば嬉しく思います。

以上、のすけでした。また次回の記事でお会いしましょう。

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