yk800の新・週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.9【23.07.30】

どうも、レッドことyk800です。

「ビクトリーBEST」は4箱開けてめぼしいノーマルを揃え切ったので、強化されたテーマデッキでめちゃくちゃ遊んでいます。

 特に個人的にはゴッドがお気に入りで、軽量で召喚とメクレイドを軸に展開していく構築と《プロジェクト・ゴッド》+《聖霊左神ジャスティス》でめちゃくちゃするデッキの2つも組んでしまいました。《悪魔右機 フリル》が強い!

 一方で下馬評どおり環境に与えた影響も非常に大きく、環境で意識されるパワーラインがまたひとつ更新される結果となりました。全体としては先週も述べた通り「めちゃくちゃメタクリーチャーをいじめるカードプールだな」という印象で、実際その通りの環境変化が起こったと感じています。

 楽しさと強さを兼ね備えた「ビクトリーBEST」のリリースが最大のトピックスとなった7月第4週。メタゲーム・ウォッチング、スタートです!



結果総まとめ

先週(2023/7/18〜7/23)のCS結果は以下の通り。

また、今回も新弾週ということで22、23日の2日間に開催された新弾使用可能CSの結果も別途まとめました。

(※データはDMPランキングに掲載されている公認CSの運営Twitter等を元に独自に集計したものとなっております。詳細な大会結果を確認できなかったCSについては集計の対象となっていないこと、その他抜け・漏れがある可能性がありますことをご了承ください)

 環境を席巻する《飛翔龍 5000VT》。

 大きく環境の姿を変える結果となった《飛翔龍 5000VT》ですが、環境上位のデッキへの刺さりももちろんですが、単純に追い落とすわけではなく水文明を含んだ環境トップのデッキにことごとく入り込んで「強いデッキをさらに強化する」ような格好となりました。

 具体的には【アナカラージャオウガ】、【5cザーディクリカ】、そして何より【サガループ】。少数ではありますが、【青魔導具】でも採用例が確認されました。

 不利な局面をいったんリセットして自分の動きを通す余裕を作るもよし、中盤にデカい打点として圧をかけるもよし、使い回して半永久的にロックを仕掛けるもよし。単体で持てる役割が多く、入れるだけで一気にゲームを有利に傾けられる相手が一定数存在します。

 軽減で横並びに対して早期に対抗できるのはもちろん、踏み倒してもバウンス・ロックが発動するため《ブレイン・スラッシュ》などの蘇生札などとも噛み合いがあります。

 刺さる相手・刺さらない相手が極めてハッキリしたカードではあるものの、ルーティングや水単色のマナとして機能することをうまく使えるデッキではあまり気にならないでしょう。その点ではあちらはマナ色捻出に貢献してくれ、こちらはコスト軽減の頭数になれる《天災 デドダム》は特に相性の良いカードだと言えます。

 青ければほとんどのデッキで使われるカードですが、デッキ単位で見ればもっとも強化されたと考えられるのが【サガループ】でしょう。

 メタクリーチャーをすべて押し返して次のターンにコンボで勝てるのはわかりやすい利点として、そうでなくとも屈強なボディと強烈な打点を活かしてビートフィニッシュするプランさえもかなり現実的に取れるのが大きな強みです。

 そもそも高速コンボからコントロールまで「どのレンジでも戦える」寄りのデッキではありましたが、ここに来てメタ全処理+1ターン封殺に加えて殴り勝ちすら狙えるようになったためにさらにデッキとしてのレベルが高次元に到達した印象です。

 また、新環境では青黒のテンプレートなダンタル型【サガループ】はもちろん、クローシス【サガループ】も一定数の入賞が見られました。

 こちらは《飛翔龍 5000VT》が入らない代わりに《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だ、オフコース!」》が加入し、メタクリーチャーへの対処力がさらに強化。本体のG・ストライクも「ビートデッキを落としづらい」というクローシス【サガ】の強みと噛み合っており、【アポロヌス】や【赤単我我我】といったビートダウンを取りこぼしづらいのが特徴です。

 【アナカラージャオウガ】はメタクリーチャー除去の大量追加でかなり厳しい立ち位置に立たされてはいるものの、《CRYMAX ジャオウガ》のフィニッシュ力と自分自身が《飛翔龍 5000VT》を使える利点を活かして入賞数で見れば結果は上位。純粋なデッキパワーの高さを見せつける格好となりました。

 注目のメタクリーチャーとしては《飛翔龍 5000VT》のタイミングをズラせる《キャディ・ビートル》や、相手の《飛翔龍 5000VT》や《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》に飛ばされず自分の《飛翔龍 5000VT》の軽減の頭数としても残りやすい《リツイーギョ #桜 #満開》などが挙げられます。

 その下は【アポロヌス】、【青魔導具】、【5cザーディクリカ】、【黒赤テレスコ邪王門】と現環境の環境上位勢が順当に並ぶ格好に。【赤単我我我ブランド】が大きく立ち位置を落としたことを除けば、順位の大きな変化は見られませんでした。

 どちらかといえば気になるのは、入賞デッキの種類数減少、ひいては環境上位デッキへの入賞数集中でしょうか。

 「ビクトリーBEST」の登場でテーマデッキは大きく強化された反面、パーツとしては長らく強化され続けてきたメタカードを打開するためのカードが多く、「メタクリーチャーを使って自分のレンジに持ち込み、やりたいことをやる」ようなデッキがやや動きづらくなっている印象です。

 小粒でちまちまやるようなデッキは《飛翔龍 5000VT》に追い返されることもあり、Tier3以下のデッキにはかなり厳しい環境になりつつあると言えるでしょう。

 逆にmマナブーストからパワーの高いクリーチャーを投げつけるタイプのデッキは相対的に悪くない立ち位置にあると言えます。ここ数週細々と入賞数を積み重ねてきた【NEXT.Star】は、今週になってさらに増加傾向。

 《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・栄光・ルピア》でマナ加速したあとはパワー6000以上のクリーチャーをバンバン投げつけるだけなので小型除去は気になりませんし、むしろ相手の《とこしえの超人》や《ボン・キゴマイム》を《「オレの勝利だ、オフコース!」》で流せるようになったためデッキとして強化されています。

 めくりへの依存度が高いピーキーなデッキであるため流行するとは考えづらいものの、大型ドラゴンのカードパワーは言うまでもなく高水準。一定の立ち位置は保ち続けるでしょう。

 また、下位にはいくつか新弾で強化されたテーマデッキの姿がありました。大量の大型ツインパクトで動きの柔軟性が高まった【刃鬼】や、翌週の平日に一気に環境へと食い込んだあのデッキの入賞も……?



今週のトピックス

【白赤サムライ】

 「ビクトリーBEST」のテーマデッキとしてもっとも成功を収めた【白赤サムライ】。

 単純に3〜4ターンで致死打点を生成しうる爆発力・展開力、環境で主流なメタのことごとくを破壊・貫通する盤面荒らし性能、リソース力にも優れるためコントロール対面には「タメて《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》」というわかりやすい勝ち筋を持つなど、ハッキリとした強みが複数存在する新時代のビートダウンデッキです。

 《ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」》と《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》のタッグがどちらも盤面除去・リソース回収・手札からの展開という三大要素を少し違う形ながら兼ね備えており、デッキの方向性がとにかく一本気。

 軽減クリーチャーからこれらのクリーチャーを高速で展開しつつ《竜牙 リュウジン・ドスファング》でメクレイドを連発して盤面を形成し、一度ターンを返しても覆せない盤面を作って返しに詰め切るか、全体へのスピードアタッカー付与を駆使して一気に殴り切るかのどちらかでゲームを畳みます。

 特に《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》はいわばアーマード・サムライの申し子。大量ドローに加えエレメント除去でフィールドやタマシードにも強く、攻撃時の踏み倒し能力も自身のドロー能力で強化されて簡単に爆発的な展開を生み出します。

 革命チェンジと攻撃時能力を同時に誘発させて先に革命チェンジを誘発し、手札に戻った自身を踏み倒し能力で再度出す動きはシンプルに暴力的で、1体で相手のシールドを割り切れることもそれほど珍しくありません。

 弱点としては、展開加速を軽減カードに依存しているため軽量エレメント除去を喰らうと大きく出鼻を挫かれてしまうことが挙げられるでしょう。特に後手では《ボイル・チャージャー》や《邪招待》といった汎用性の高いカードすら間に合ってしまうため、このあたりのカードが入っているデッキにはかなり厳しい展開を強いられます。

 それなりにタメの動きを取れるとはいえ展開を作ったターンには勝ち切らないことも多く、仮に4ターン目に展開できたとしてもフィニッシュが5ターンになるようでは間に合わないことも少なくありません。

 総じて環境最上位に登り詰めるには今一歩足りないものの、十分に環境に食い込むだけの爆発力を秘めたデッキだと言えるでしょう。



メタゲーム予報

 一気にメタ事情が塗り変わった新環境。

 もっとも《飛翔龍 5000VT》を強く使える【サガループ】がトップであることに変わりはないどころか、むしろ以前よりもポジションを上げる形となるでしょう。その周辺のデッキも大きくは様変わりはしなさそうです。

  【アナカラージャオウガ】は《飛翔龍 5000VT》1枚で詰まされないよう構築にそれなりの工夫が必要ですが、逆に使い手としても優秀なのでまだまだ活躍が見られるでしょう。

 気になる点としては【白赤サムライ】の流行度でしょうか。盤面処理に非常に長けた大きく流行るのは、【アナカラージャオウガ】や【青魔導具】にとっては少々都合の悪い傾向。

 逆に【赤緑アポロ】や【サガループ】にとって【白赤サムライ】は 有利な相手なので、これらのデッキの立ち位置は向上しそうです。

 今週のメタゲームウォッチングはここまでとなります。それでは皆さま、良い一週間を!


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