【デュエマ】殿堂予想選手権 2023夏の陣その1 ～青魔導具編～

こんにちは、神結です。

前回に引き続き殿堂予想選手権の方をやっていきます。

今回紹介するカードは……といきたいところですが、ちょっとこれも特殊な感じなので、【青魔導具】の話をしておきたいと思います。

それではどうぞ。

青魔導具に殿堂はあるのか？
殿堂の場合、何が掛かるのか？
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青魔導具に殿堂はあるのか？

というわけで、今回もちょっと変わった形の紹介にはなりますが、【青魔導具】の話をしましょう。

青魔導具の長い長い歴史についてはまた機会を改めますが、現在主流となっているリストはだいたいこんな感じです。

どういうデッキかと言えば《卍新世壊卍》を展開してから呪文を4回唱えて追加ターンを取りつつコントロールをするというデッキになります。

青魔導具はサガ環境下では勝ち組デッキでした。《ガル・ラガンザーク》こそ殿堂してしまいましたが、それでもなおサガに対しては有利であり続けたからです。

その要因は幾つかあります。

まず第一に《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》を採用出来ることです。

サガのメタカードを考えたときに、最も強力なのは《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》なのは間違いないです。効果も勿論そうですが、除去されにくいフィールドで、2ターン目に貼れる上に手札を減らさないなど、サガに対して有効な部分が多くあります。

しかし多くのデッキがこのカードを採用出来ない理由として、自分の動きを抑制してしまいかねないのは勿論ですが、「無色」という色問題が挙げられます。

基本的に3色以上のデッキとなると色配分でかつかつになることが多く、無色のカードをそう何枚も搭載することは出来ません。

ですが青魔導具は基本的に青単デッキであるが故に、このパルテノンを問題なく採用出来るのです（それでも色の弱さを感じる瞬間はありますが）。

第二に、やはり《凶鬼98号ガシャゴン // 堕呪ブラッドゥ》の存在は偉大です。

墓地リセットはサガの足を止めることが出来るのはご存じだと思いますが、青魔導具は当然ながらこのカードを最も強く使うことが出来ます。

パルテノンと合わせて2コストのサガ対策札を複数積むことが出来るので、出会い頭の３キル遭遇率をかなり下げられるのも大きいでしょう。

そしてもう１つ、《「無月」の頂＄スザーク＄》を忘れてはいけません。

パルテノンを貼ったあとのゲーム展開って、食らい付いていこうとパーツを掻き集めるサガと、とにかくループされないように立ち回る青魔導具とのリーソース勝負になりがちです。で、そこでこの《「無月」の頂＄スザーク＄》が刺さります。これが場に立っているだけで、サガが行う何かしらの行動は全て青魔導具側のリソースへの変わっていきます。

ですので対サガとして、パルテノン＋ゼニスの盤面をまずは目指すことになりますし、これが出来るとだいたい勝てるんですよね。

ゼニスでドローを進めていくことで、《神の試練》による勝ちも近くなりますからね。

……と、対サガへの優位点を書いてきましたが、これらの強みは別に他のデッキに対しても発揮出来ます。その性質上遅いデッキに対しては滅法強く、特に【5cザーディ】なんかには大きく有利を主張出来ます。その他【ラッカライオネル】のような、《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》で明確にターンを貰えるデッキにも強いですね。

反面、アグロに弱いという明確な弱点も存在しています。【赤単我我我】や【赤緑アポロ】に勝てたら超ラッキーだと思った方がいいでしょう。

という青魔導具ですが、私個人の感想としては「もうよくね？」と思っています。

もっと具体的に言えば、「飽きた」というのがより正確かもしれません。だって2019年からずっと、ずぅぅぅぅぅっと、このデッキの面倒見続けてるんですよ？　もう良くないですか、いつまで強いんですか？　という思っているプレイヤーも、まぁまぁいるんじゃないですかね。

まぁ飽きてるかどうかは殿堂において関係ないとして、殿堂をするべきかどうかについても結構議論があるところでしょう。

キーカードである《卍新世壊卍》をポイする「エレメント除去」のカードが、アビスレボリューションより登場。恐らく今後も増えていくことでしょう。だから一旦それで様子を見て、それでもダメそうだったら……という

ただ現代の青魔導具はぶっちゃけ《「無月」の頂＄スザーク＄》が強いため、《卍新世壊卍》を貼らなくても勝つゲームがあります。なんなら対面と展開によっては《卍新世壊卍》を次々マナに埋めて、《「無月」の頂＄スザーク＄》のドローを稼ぎながら山札を減らし、ダイレクトで《神の試練》を目指す、というプランを選択することもあります。

勿論2ターン目の《卍新世壊卍》からのゲームが強いのは間違いないのですが、環境デッキの一部がエレメント除去を撃つような状況になっても、正直にそこまで青魔導具に影響があるのかと言われたら、まぁ微妙です。

仮に【赤単我我我】や【赤緑アポロ】のような青魔導具の天敵が殿堂で何かしらの制限を受けた場合、楽にライバルを減らすこともありうる訳です。

全体の方針が「ほぼサガのみに留める」なのか「サガ以外の環境デッキの強さも見直す」なのかは判断しかねますが、後者の場合は何かしらの殿堂が入ることは間違いないでしょう。

ちなみに私は後者（つまりサガ以外も広く殿堂を掛ける）と予想していますので、【青魔導具】からの殿堂も今回「ある」と思っています。

殿堂の場合、何が掛かるのか？

で、肝心の何が掛かるか問題についてです。

個人的には「《神の試練》のプレ殿＋《堕呪ゾメンザン》の殿堂」を本命としております。

まぁ《神の試練》については、主に使われているのが“今は”青魔導具という話であって、カードとしてはいつでも殿堂になり得ると思っています。だから殿堂となっても「青魔導具弱体化のため」とはイコールではないと思っています（もちろん、要素の1つではあると思いますが）。

で、もう一つ《堕呪ゾメンザン》を挙げたいと思います。

このカードは確かにテキストは何もなく、私も前回の殿堂時に「殿堂カードにも格というものがある」といった主旨から、ゾメンザンではなく《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》だろう、と予想しました。

しかし、《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》は再録。そして前回の殿堂が《ガル・ラガンザーク》だったことを考えると、恐らく《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》は殿堂しない・させないカードとして認識している可能性があります。というわけで様々な商品展開のことも考えて、《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》は殿堂しないでしょう。

そしてアーキタイプそのものに退場してもらう《卍新世壊卍》という択もあるにはありますが、こちらも直前に《堕呪ボックドゥ》が新規で登場したことを考えても、その可能性は低いでしょう。恐らく、まだ【青魔導具】を使って貰いたいと思っている筈です。

となると後はもう、《「無月」の頂＄スザーク＄》か《堕呪ゾメンザン》くらいしかないと思うのですが、《「無月」の頂＄スザーク＄》って「《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》で出てくるドルスザク」としての役割ではなく、前述した通り《「無月」の頂＄スザーク＄》をストレートに目指すルートがあります。

要するにいまの青魔導具って《卍新世壊卍》ルートと《「無月」の頂＄スザーク＄》ルートの2つがあるわけです。

《卍新世壊卍》が規制されないというのは前述の通りだとしても、《「無月」の頂＄スザーク＄》を規制するとなると、ルートが1つになっちゃう訳ですよ。こうなると結局2019年以前にデッキを戻してしまい、流石にエレメント除去などが増えた現代でデッキとしてやっていくのは不可能でしょう。

もちろんこの《「無月」の頂＄スザーク＄》ルートが強すぎた場合は話がまた変わりますが、「墓地を溜めてのゼニス」自体は環境デッキとしては標準的な強さだと思っていて、別に問題視されない筈です。

ですが、4ターン目の《月下卍壊ガ・リュミーズ卍》となると、ちょっとそのラインを踏み越えている可能性があります。

特に「自分より遅いデッキ」に滅法強いこのデッキが、じゃあ自分は何ターンなのかと考えたとき、そこが「4」となってくると、ちょっとやりすぎじゃねえの？　って個人的には思うわけです。もちろん4ターン起動は上振れではありますが、それでも結構発生します。振り返ってみると、直近10回あたって確か2～3回は食らったので、3サガくらいの被弾率はあるんじゃないですかね。

まぁ何もテキストはないけど、わずか1コストで種族が「魔導具」となっているので殿堂した……というのもストーリー的には面白いですし、あの「殿堂カード一覧」の中にソーメンスライダーが組み込まれるのも味があるでしょう。昔は「殿堂カードとしての格」とか考えていましたが、最近はそんなこと言ってらんねぇと諦めました。

青魔導具自体はを生かそうという意図を感じる機会が多いので、「青魔導具を生かす」というラインで考えた場合、一番妥当な落としどころが《堕呪ゾメンザン》なんじゃないですかね。

……と、最後に簡潔にまとめます。

【青魔導具】系の規制の有無については、個人的にはあると予想。

で、規制するとしたら《堕呪ゾメンザン》（＋《神の試練》のプレ殿）で提出。

というわけで、今回はここまで。

それでは次回「赤緑アポロ編」をお楽しみに。