【がんばれ十王篇】令和のドルボラン?《驚言廻し コミックリリヰフ》



こんにちは、神結です。

今回は十王篇シリーズより《驚言廻し コミックリリヰフ》です。

驚言廻し コミックリリヰフ

まずはカードの紹介からいきましょう。

  • ビビッドロー [wf05] (自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを [wf05]支払って召喚してもよい)
    ブロッカー
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のパワー8000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
  • 自分のクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに山札の一番上に置いてもよい。

こちらは十王篇第3弾「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」に収録されたSRです。

同期はお馴染みタイトルにもある《∞龍 ゲンムエンペラー》の他、SRだと《我怒の鎖 パンサーベア》や《バークアステカA》など。

その他有名なカードで言えば《百鬼の邪王門》を中心に《魔軸の鎖 カメカメン》や《増刀の鎖 シノブ》、《罪無 ウォダラ垓》に《戯具 ドゥゲンダ》、《魔王と天使のカナシミ》辺りでしょうか。

美孔麗王国の仲間では《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》、《「祝え!この物語の終幕を!」》がこの弾の収録です。

また本カードのイラストレーターを務めていますTutui Misa(筒井海砂)さんは《龍覇 ニンジャリバン》や《デュエにゃん皇帝》、《キャンベロ <レッゾ.Star>》といった愛嬌のある可愛い動物系のイラストを多く手掛けています。ジョーカーズなんかは結構多いですね。

ご本人がTwitterで宣伝してらっしゃるのですが、本屋やコンビニでも見掛けるまちがいさがしの雑誌の表紙も手掛けていらっしゃるので、恐らくデュエマ以外でもイラスト見たことあるという方も多いのではないでしょうか。

 

さて《驚言廻し コミックリリヰフ》ですが、カード名の元ネタは「狂言廻し」と「コミックリリーフ」で本当にそのまま。

演劇用語の「狂言廻し」とは、だいたい「語り部」と同じ役割です。カード名は「狂」の文字を避けたのでしょう。「コミックリリーフ」は三枚目的な役割。

狂言廻しがコミックリリーフを担当することは、演出上割とある……のかな?

令和のドルボラン?

で、肝心の能力ですが、上記にある通り8コストのブロッカーです。8000以下の除去とバウンスがあります。

この除去とバウンスというと、特定の年齢を超えている人はピンと来たかもしれませんが、なんか凄いそっくりなカードがあるんですよね。

  • マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
    このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、バトルゾーンにあるパワーが6000より大きい相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
  • W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

ど、ドルボラン先輩……!

スーパーデッキに入っていたり、夫妻ロック(《聖鎧亜キング・アルカディアス》+《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》によるロック)を解除出来たりと、横幅以外にも結構存在感あるカードでした。

テキスト的には圧倒的に《驚言廻し コミックリリヰフ》の方が上なんですが、極神編(2007年)のカードのテキストと激似?していることもあって、《驚言廻し コミックリリヰフ》は一部の人間からは「令和のドルボラン」などと呼称されることもあったり。ギリ誹謗中傷説はある。

ドルボラン(パワー参照の破壊とバウンス)以外の能力について見ていくと、ビビッドロー持ちであったり、ブロッカーを持っていたり、そして自軍のクリーチャーが破壊されたときに墓地ではなくデッキトップに置かれる効果を持っています。

これらはそれぞれシナジーしていて、除去で盤面を飛ばし、ブロッカーでバトルに負けてもデッキトップにいくことで次のビビッドローを誘発……なんていう使い方をするわけですね。

実際、ビビッドローが起動していれば5コストの2面除去ブロッカーは破格の性能。恐らく、ここを重視してSRに指定されたんじゃないでしょうか。

ただしビビッドローは事前準備なしに効果を起動させるのは困難な代物。加えて、《ブレイン・ストーム》や《ロスト・ウォーターゲイト》などで特定のカードを仕込むとなった場合、その対象を《驚言廻し コミックリリヰフ》にすることがあるか、という話なんですよね。

《驚言廻し コミックリリヰフ》を使いたいのって除去したい盤面があるときだと思うんですけど、それを1ターン後に使えるカードに頼りますか、という話なんですよね。要するに、相手の盤面に2~3体いる時に《ブレイン・ストーム》撃って仕込んでターンエンドします? という。

相手の展開のターンの前に予め仕込んでおくという考えはありますが、だとしても基本的には《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》のような自分の動きを優先するカードの方が大抵の場合はいい筈です。

まーそれでも一応、《ブレイン・ストーム》を撃って相手に《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》や《「祝え!この物語の終幕を!」》といったカードを想起させ、慌てて動いてきたところに当てる……なんてことは考えられますが、かなり限定的な使い方だと思います。

また、軽量除去であれば《絶対悪役 ヴィランヒヰル》というライバルがいるのもマイナス。

  • ビビッドロー [ff03] (自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを [ff03]支払って召喚してもよい)
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
  • このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。

こちらは今で言う《偽りの希望 鬼丸「終斗」》ですね。除去の範囲こそ《驚言廻し コミックリリヰフ》より劣りますが、ぶっちゃけ使い勝手はダンチっすね。ビビッドローなしで使えるし、3~4ターン目とかにトップドローしたら単純にラッキーだもん。

《「見よ、これぞ超科学の神髄なり!」》とかもそうなんだけど、ビビッドローって低コストカードでさえあれば、通常コストで使うことを基本線としつつ、たまたまビビッドローで引いた時に嬉しいっていう考え方でデッキに採用出来るので、使える目処が立つんですよ。《絶対悪役 ヴィランヒヰル》はその点で優秀でした。

 

逆に《驚言廻し コミックリリヰフ》は効果としては除去という汎用性の高いものだけど、取り回しやや不便……というのが如何にもドルボラン的な使いにくさを感じますね。

 

結局、当時の2ブロ環境はコロナもあって壊滅しており、殿堂環境(この時はまだオリジナルはありませんでした)は【ドラグナー】が大暴れ中。

まーーーさすがに、当時は特に評価されないカードでしたね……。

「狂言廻し」に徹したカード?

しかし、その上での話なんですが、このカードはそれでも「必要なカードだった」と今でも思っています。

それは何故か。私が思うに、「カードプールにあるとないとでは話が違う」「デッキに0枚と1枚では話が違う」類いのカードだと思っているからです。

なんかこう、マジでこういうところまでドルボランなんだよな。ドルボランをデッキに4枚入れてた人はよっぽどいないと思うけど、あるかないかで言えば世の中に1枚はあった方がいいカードだった筈なんですよね。

というのも、先に「基本的には自分の動きをした方が強い」と書きましたが、当然例外があります。

例えば2ブロックレギュを意識して話しますが、次のターンの相手の《∞龍 ゲンムエンペラー》が控えているとき、或いは既に着地してしまったときとか。《驚言廻し コミックリリヰフ》があるかないかで、話は全然変わってきますよね? 《ブレイン・ストーム》で《驚言廻し コミックリリヰフ》を仕込むパターン、全然ありますよね?

相手視点でも、《∞龍 ゲンムエンペラー》を返すカードがプールにあるのとないのとではプレイが変わってきます。美孔麗王国がゲンムを返せないなら一直線に目指せばいいんですが、存在してしまっている以上、相手のデッキに採用されているかどうかに関わらず《驚言廻し コミックリリヰフ》は絶対に意識する必要があります。

デッキに4枚入ることは中々ないと思うけど、1~2枚であれば使うこともある。デッキの弱点を補ったりや環境を見て入れ替えたりする、そんな枠を埋めるために《驚言廻し コミックリリヰフ》は欠かせないカードだったと思っています。

 

それなら別にSRじゃなくてもいい?

いや、でも逆にさ、考えて欲しいんだけど箱剥いた時に《絶対悪役 ヴィランヒヰル》がたくさん出てくるのと《驚言廻し コミックリリヰフ》たくさん出てくるのだったら、絶対前者の方が嬉しいやんか、おーん。4枚使うカードの方がVRであってくれた方がよくて、コイツはSRなのはある意味妥当なんじゃないッスかね。

この弾には《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》も封入されているんで、美孔麗王国の目玉カードも確保されているし。十王篇は遊びやすさを意識していた側面があるので、「デッキの軸はキングマスターとVR以下、サブプランはSR」みたいな考え方も或いはあったのかもしれません(もちろん、軸となるSRもたくさんあったので、そこはバランスは取っていると思います)。

たくさんあって嬉しいものではないけど、無いと困る。

主役にはなれないけど、必要なものではある。

まさしく「狂言廻し」の名前通りの役割を遂行したカード。それが《驚言廻し コミックリリヰフ》だったのかもしれませんね。

 


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