どうも、レッドことyk800です。蒼龍革命、予約できましたか? 僕はできてないです。
どうあがいても《ヘブンズ・フォース》殿堂入りまでのおもちゃにしかならない《エヴォ・ルピア》やら、パッと見地味ながら「メタへのメタ」としてかなり有力な《凰翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎》やら、環境的にも気になるカードがちょくちょくと発表されています。
前者は言うまでもなく《凰翔竜機バルキリー・ルピア》との相性がバツグン。《ヘブンズ・フォース》が絡めば先攻2ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》と《時の法皇 ミラダンテⅫ》と《百族の長 プチョヘンザ》の中から好きなカードを叩きつけて勝負をグッと有利に進められます。
2ターン目でなくとも2tメタクリ3tメタクリ4t《エヴォ・ルピア》みたいな展開で4キルを取れれば十分強力ですし、色基盤としても強力。最悪キャントリップ付き打点にはなる点も含めて、あらゆる需要を満たしたクリーチャーだと言えそうです。
後者は受けとしても使えるスマッシュ・バーストの全体3000火力が非常に魅力的。直接の手撃ちにはコストが重すぎますが、進化元がいれば実質5マナで撃て、なおかつ革命チェンジのタネとしても使える本体スペックを考えれば仕方がないでしょう。
NEO進化なのが非常に偉く、実際に場に出る段階までは進化でないクリーチャーとして扱われるので、《爆熱剣 バトライ刃》からも登場できます。
ただし、現在のメタクリ界隈(?)のなかで一つのパワーラインとして認識されているパワー4000の壁を突破できていないのも事実です。逆説的に、《洗脳センノー》や《デスマッチ・ビートル》などの信頼性は上がったと言えるのかもしれませんね。
というわけで、新プール追加の足音近付く11月第2週。今週もメタゲーム・ウォッチング、スタートです!
先週の結果総まとめ
まずは先週(20.11.5〜20.11.8)行われたCSの結果を見ていきましょう。
(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがある可能性がございますことをご了承ください)
裾野、広がる。
どうにか先週の「異常」状態は抜け出し、【ドラグナー】の割合も適正範囲に落ち着いてきました。トップシェア27%ぐらいであれば、まあデュエル・マスターズではよくある環境と言えましょう。
先週言及した【メタビート】や【レッドゾーン】はデッキパワーの高さや母数の多さもあり、好調。
【火自然光メタビート】について、ここ最近は《Q.Q.QX.》の不採用・減量が目立ちましたが、今週の上位入賞リストにおいては4枚フル投入した形に戻りつつある印象を受けました。
構築の周知が進む際に一番最初に出てきた構築から知れ渡った、という経緯もあるかもしれませんが、それ以上に刺さる範囲の広さが強みになったのではないかと考えられます。
サーチ系全般を封じ込める「山札を見る」アクションの禁止はもちろん、ブレイク置換によってトリガーが強いデッキに対しての耐性が高いのは、殴って勝つデッキにとって非常に重要。
ビートダウンでは押し切れなさそうな相手にも、《Q.Q.QX.》2枚を並べて盾を刺すことで1枚までなら除去を乗り越えて特殊勝利を狙える強みまであります。
また、【カリヤドネ】が思っていたよりに伸びたことには少し驚きました。
苦手なはずのメタビートが横行する環境では戦いづらいのではないかと思っていたのですが……。なんだかんだで環境内のデッキが分散したことや、墓地メタや呪文メタが減少傾向にあることが追い風になっているのではないかと予想できます。
そのほか、4件入賞の【オカルトアンダケイン】や【デッドダムド】、3件入賞の【水闇光オレガ・オーラ】に【ナウオアネバー】と、中堅層の躍進が目立った先週のメタゲーム。
直近1〜2ヶ月ほどのメタゲームは、いくつかの例外はあるものの
1.安定性最強の【ラッカドラグナー】が頭ひとつ抜ける
2.【ラッカドラグナー】との直接対決で有利に立ち回れ、最大瞬間風速も高い【ハムカツドラグナー】がぶっちぎる
3.メタに脆い【ハムカツドラグナー】を狙ったTier3〜4が盛り上がる
1′.雑多なメタゲームの中で、安定性が高くメタにも強い【ラッカドラグナー】が頂点に立つ
というような3ステップサイクルを機軸に動いています。
今週はTier3〜4の動きが盛んだったことに加えて、前回の結果まで踏まえれば、先週は3.に該当する週であったと考えられそうです。
順当に行けば今週は【ラッカドラグナー】が頭ひとつだけ優位になる週ですが、以前同じような形になったときと違うのは「【ラッカドラグナー】の攻略もまた進んでいる」という点です。
《バトライ閣》の金城鉄壁は、果たして崩れるや否や。
HOT DECK
【ナウオアネバー】
今週紹介するのは【ナウオアネバー】。
以前紹介した時から幾度かの進化を乗り越え、今は《遣宮使 ネオンクス》の無限ストックを作って無限《堕呪 ウキドゥ》で勝つ構築が主流なようです。
が、今回注目したいのはフィニッシュ手段ではなくそこに至るまでの手段。
【ナウオアネバー】の登場当初より《音感の精霊龍 エメラルーダ》を使った無限耐久ギミックは考案されていましたが、現在主流になっている無限耐久ギミックの主役は、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》です。
具体的な手順は省くものの、手札に《ナウ・オア・ネバー》、《龍素記号 Sr スペルサイクリカ》、《スーパー・エターナル・スパーク》の3枚に加え、手札から《スーパー・エターナル・スパーク》を踏み倒せる《ドレミ団の光魂Go!》か《サイバー・I・チョイス》のどちらかを揃えた状態で《ダイス・ベガス》を起動したところからスタート。
《ナウ・オア・ネバー》を駆使し、《スーパー・エターナル・スパーク》を、このカードが墓地にある時は《スペルサイクリカ》を。手札にある時は《光魂Go!》か《I・チョイス》を経由して唱え、自分の《ダイス・ベガス》をシールドに埋めて再利用。
相手クリーチャーがブレイクするシールドは当然《ダイス・ベガス》ですので、またDスイッチが使えるようになります。
以後、攻撃されるたびにDスイッチを使って同じ動きを繰り返せば、無限耐久が成立する、という仕組みです。
《ダイスベガス》ギミックが《音感の精霊龍 エメラルーダ》と比べて優れている点は主に3つ。
まずひとつに、《ダイス・ベガス》が単体でシールド・トリガーとして有効である点。
相手のブレイクでコンボパーツが揃えばDスイッチでそのままループインまで見込める強烈なカウンター手段にもなりえるこのカード。相手からすれば置かれるだけで警戒は必至ですし、置きドローでコンボの達成にも近付かれる厄介なカードです。
《エメラルーダ》は先置きできなければ盾からのナチュラル《ナウ・オア・ネバー》にお祈りするしかありませんでしたが、《ダイス・ベガス》であれば、先置きでもこれ自身がシールドに埋まっていてもOKになります。
2つ目に、先置きまでに《サイクリカ》と《ナウ・オア・ネバー》を揃えておく必要がない点。
《エメラルーダ》は素出しするとバトルゾーンに残ってしまい、無限耐久に使えなくなってしまいます。そのため、先置きでシールドに《ナウ・オア・ネバー》を用意したい場合は《サイクリカ》を使ったコンボを経由して出す必要がありました。
その点、《ダイス・ベガス》は相手のブレイク順序にかかわらず任意のタイミングでスイッチを起動できるため、単体で先置きできるどころか、ブレイクされて手札に加わるシールド5枚まで見ることができます。
どちらもコンボパーツということで全力で探しにいく対象。当然揃っていることも多いですが、「できる」と「できない」では雲泥の差があるのがカードゲームの常です。
最後に、D2フィールドであるので他のD2フィールドへのメタとしても機能する点。現環境では《夢のジョー星》が対策したいカードの筆頭でしょう。
水か光の呪文を踏み倒す《ドレミ団の光魂Go!》がフィニッシュループに組み込まれている都合上、排除できなければそれなりに不都合があります。おそらく貫通ルートを見つけること自体は不可能ではないでしょうが、無理せずに排除できるのであればそれに越したことはありません。
幸いというべきか、無限ギミックの相方である《スーパー・エターナル・スパーク》も《希望のジョー星》対策になりうるカードです。無理なく対抗手段を用意できるのは強みだといえそうですね。
現環境特有の利点としては、【ラッカドラグナー】の《不敗のダイハード・リュウセイ》による、アタックトリガーでのシールド焼却をすり抜けて無限耐久できるのが大きなメリットとなります。
デュエル・マスターズにおいて、同時に発生した能力の解決は必ずターンプレイヤーが先に全て解決し終えてから非ターンプレイヤーの能力解決へと移ります。
《ダイス・ベガス》のDスイッチは《ダイハード》のシールド焼却が解決されてから発動するため、《ダイス・ベガス》で唱えた呪文によって増えたシールドは焼却されない、というわけですね。
無限耐久ギミックによってクリーチャーが何体並んでいようが完封できる点や、ギミックまで至らずとも全タップトリガーである《ドレミ団の光魂Go!》で打点を制限してカウンターが狙える点。
これらを考慮に入れれば、《ダイス・ベガス》が複数枚採用された【ナウ・オア・ネバー】は、【ラッカドラグナー】に対して有利に立ち回れる数少ないデッキであると言えそうです。
耐久ギミックの豊富さからビートダウンデッキ全般に強く、多投された呪文サーチ手段で《ファイナル・ストップ》を持ってきて《Wave ウェイブ》で使いまわせば呪文コンボ系に強く、多くのデッキの受けを貫通する【ラッカドラグナー】に対しても強く。
ハンデスや呪文ロック、《∞龍 ゲンムエンペラー》といった明確な弱点は抱えているものの、これらのカードを使うデッキが限られることも相まって、【ハムカツドラグナー】劣勢の環境においては非常に良いポジションをキープできる【ナウオアネバー】。
これまでの動向から【ラッカドラグナー】が増加すると予測される今週末、注目したい1デッキです。
今週のメタゲーム予想
繰り返しになりますが、【ドラグナー】環境において回ってきたサイクルがそのまま進めば、今週末は【ラッカドラグナー】のターン。ぼやけたメタゲームにおいては総合力に優れた【ラッカドラグナー】がベストに最も近い選択肢であることは疑いようがありません。
一方で、だからこそ。【ラッカドラグナー】へのカウンターパートとして頭角をあらわしつつある【火闇邪王門】や【ナウオアネバー】が今週末どの程度活躍するかは、非常に楽しみでもあります。
どちらにも共通するのは、相手攻撃時の手札誘発を持ち合わせている点です。【火闇邪王門】は言うまでもなく《百鬼の邪王門》、【ナウオアネバー】は《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》ですね。
安定性を最重要視しているため、ハンデスや呪文ロックといった不純物は極力排除して構築される【ラッカドラグナー】。それゆえに、ダイレクトアタックの瞬間こそが最大の隙になります。
惜しくもベスト8に終わっており集計からは漏れていますが、先週使用されていた【モルトNEXT】の中にも、《偽りの名 モーツァルト》をフル投入して《ボルシャック・ドギラゴン》からの全面ストップ発生率を最大限まで高めている構築がありました。
1件入賞の【サザン・ルネッサンス】もメタリカシナジーを極限まで重視した上で《ミラクル・ミラダンテ》と《奇石 ルドルゴ》が採用されており、トップからの踏み倒しによるワンチャンスが意図されているように見受けられました。
シールドではなく、手札で受ける。
【ハムカツドラグナー】から2ターン、3ターン目に《ニコル・ボーラス》が飛んでくる環境でこの戦術に振り切るのは勇気のいる選択ですが、【ラッカドラグナー】攻略の鍵はここにあるのかもしれませんね。
今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それではみなさま、良い週末を!
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