yk800の週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.28【20.11.4】

 どうも、レッドことyk800です。まずは謝罪から。先週は更新をお休みして申し訳ございませんでした!

 まさかPCがね……逝くとはね……。まだ修理から帰ってきておらず今週の更新も危ぶまれたのですが、さすがに2週続けて飛ばすのはなんとしても避けたかったので。この記事は近所のネットカフェから更新しております。サンキュー快活CLUB!

 デュエル・マスターズ的に大きなトピックでいえば、やはり新フォーマット「オリジナル」「アドバンスjの発表があったことでしょう。

【デュエマ】変わる、増える、消える【デュエプレ】

 詳しいことは神結さんの記事を参照していただければ。

 僕の個人的な感想としては、「オリジナルって呼び名いいよね。」これにつきます。

 殿堂カードの共有についてはちょっとどうなのかなー、というのが正直なところです。このあたりは神結さんと同意見、ということになるのかな。

 ただ、超天篇とクロニクル最終決戦デッキが振り切りすぎていたせいで目立たなかった、十王篇のカードパワーのアベレージの高さが日の目を見るようになりそうなのはとても楽しみですね。クソデッキを量産しながらフォーマットの開始を楽しみに待ちたいと思います。

 冬の新弾・殿堂施行もそろそろ気になりはじめる11月第1週。メタゲーム・ウォッチング、スタートです!



先々週・先週の結果総まとめ

 今回は特別に、お休みだった前回のデータも合わせ、2週分をお届けします。

(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがある可能性がございますことをご了承ください)

【10月第4週(10月24日~10月25日)】

【11月第1週(10月31日~11月3日)】

 群雄割拠、からの【ドラグナー】ぶっちぎり。

 10月第4週には少し落ち着いたかのように見えた【ドラグナー】でしたが、今週は目も当てられないレベルで【ドラグナー】の独壇場。サンプル数が38件と非常に少ないことを加味しても、50%超は異常と言えます。

 まとまっているために分かりづらくなっていますが、特筆すべきは、【ドラグナー】におけるデッキタイプの内訳。

 10月第4週では【ラッカドラグナー】が入賞数の大半を占め、【ハムカツドラグナー】は【ラッカ型】の半分を下回る程度に抑え込まれていましたが、11月第1週には一転して最大勢力へと躍り出ています

 一般的に直接対決では【ハムカツ型】に不利がつくといわれている【ラッカ型】。

 ちょうど1週前に結果を残した【ラッカ型】を使用した・あるいはそちらにメタカードを寄せたプレイヤーたちの波を縫って、逆に【ラッカ型】に対して有利であり、なおかつ【ラッカ型】とは要求されるメタのベクトルが異なる【ハムカツ型】が結果を残したと考えられそうです。

 ほかに注目すべき点としては、10月第4週に複数件の入賞が見られた【火闇邪王門】系のビートダウンでしょうか。

 構築にかなり幅があり、ひとくくりにしていいものか難しいところではありますが、受け札でありつつ攻撃にも応用の効く《百鬼の邪王門》を主軸に据えたこれらのデッキは、カウンター性能の高さで一定の評価を得ています。

 11月第1週は残念ながら目立たない結果に終わってしまったものの、今週以降の活躍で真の評価が見えてくることでしょう。

HOT DECK

【火闇邪王門】

 というわけで今回は【火闇邪王門】をご紹介します。

 先述の通り具体的な構築にはかなり幅のあるデッキタイプですが、そのいずれにも共通するコンセプトは「カウンター性能をいかにして担保するか」

 カウンターというコンセプトは言うは易く行うは難い戦術です。受けを成立させたうえで、返しに相手を倒しきれるだけの打点をきっちりと形成する必要があります。

 打点を担保する要員として現状で主流なのは、鬼札王国の優秀な打点形成クリーチャー群。

 特に、1体で4打点をぶち込む優秀な大砲であり、《百鬼の邪王門》で釣って強制バトルさせても実質確定除去になる《「魂狩」の鬼 ガシャド髑髏》や、序盤のボードを抑えつつ、相手ターン中に踏み倒しても打点を止める手段として優秀な《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》が重用されています。

 これらのカードはいずれもコスト3。すなわち、《凶鬼03号 ガシャゴズラ》の範囲内です。

 適当に釣り上げても3打点にはなってくれるこのカードですが、《ガシャド髑髏》が噛めば簡単に致死打点を作る機械に変貌します。付与能力により自身もスレイヤーとなるため、《百鬼の邪王門》から釣り出して強制バトルさせるカードとしては最適も最適。

 カウンターをさらに盤石なものとするため、このカードを採用する構築では問答無用で確実にターンをもらう《終末の時計 ザ・クロック》と、追加の踏み倒し要員である《戯具 ヴァイモデル》が採用されるケースが多いです。

 相手の場に何打点並んでいようが、《ガシャゴズラ》から《クロック》+《ガシャド髑髏》を釣り上げれば相手の動きを止めつつジャスキル打点に到達するわけですから、カウンター性能はトップクラスだといえるでしょう。

 《百鬼の邪王門》の利点はもうひとつ、「相手のターン中に踏み倒すため、一部のメタクリーチャーを無視できる」というものもあります。

 《洗脳センノー》や《異端封じ オニカマス》といった、新DMで登場したメタクリーチャーたちの多くは「相手のターン中、」という文言を含んでいます。これらのメタカードを使うデッキはメタビート、すなわち最終的に殴り勝ちを狙ってくる場合が多いため、このメタすり抜けがカウンター戦術とうまくかみ合い、優位に立ち回れるわけです。

 呪文が止められてしまえばさすがに為すすべありませんが、メインの勝ち筋がメタの影響を受けづらいこともあり、メタビートに対しては比較的強く出やすい傾向にあるといえそうです。

メタビート系のデッキは受けに回すカードが少なめなので《ガシャド髑髏》の打点を通してイージーウィンが狙いやすいのも追い風ですね。

 カウンター性能を担保するもうひとつの手段として重宝されるカードが、《バサラ》です。

 《ヘブンズ・フォース》に対する返し手として有力な2打点であることはもちろん、《百鬼の邪王門》から出た場合にシールドを焼却しつつデカブツをどかす9000火力として振る舞えるため、カウンターというコンセプトとの相性が非常に良好。

 即座に攻撃して鬼タイムの達成に近づくもよし、殴り返し要員として盤面に睨みを利かせるもよし。《奇石 ミクセル》には弱いものの、多くのメタカードを無視しながら取り回しの良いクリーチャーが盤面に残るのは強力のひとこと。

 カウンターデッキの宿命として、殴ってくるデッキには無類の強さを見せる反面、殴ってこないデッキやどっしりとした防御手段で攻め手を捌き切ったのちにきっちり呪文などを封じてからフィニッシュに向かうデッキは極めて苦手です。

 前者は【カリヤドネ】や【マーシャル・クイーン】、後者は【水闇光ハンデス】や【水闇自然デッドダムド】(シャッフ6宣言で《邪王門》完封)などですね。得意と苦手がキッパリ分かれているので、使用するにあたっては当たり運やメタ読みが重要なデッキだといえるでしょう。

 既に旬を逃した感のある特集ではありますが、殴るデッキに対する出力の高さは目を瞠るものがあります。まだまだ新環境は始まったばかりですから、今後の存在感に期待したいところです。

今週のメタゲーム予想

 先週は【ハムカツドラグナー】が一大勢力を築き上げたため、今週は彼らに対するガードが上がる週となるでしょう。

 【火自然光メタビート】を代表とし、じわじわと数を増やしつつある【火光ドラグナー】・【火水光ヴァイカー】などの勢力を抱えるメタビート系列や、薄いガードを貫きにかかる【レッドゾーン】などの高速ビートダウンデッキに期待が高まります。

 個人的に注目しているのは【水闇光オレガ・オーラ】。【ハムカツドラグナー】は序盤のハンデスに対して比較的脆いため、序盤のテンポを崩しながら、中盤以降は《無修羅 デジルムカデ》+《白皇世の意志 御嶺》という最強の蓋で完封を狙えるこのデッキは、比較的いい立ち位置にいるのではないかと感じます。

 【水闇光オレガ・オーラ】は受け性能が高く、なおかつ主流なメタカードが刺さりづらいGRを中心としたデッキであるため、メタビート系列に対しても互角以上に戦えるのがアツいですね。注目の1デッキです。

 今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それでは、また来週!

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