yk800の週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.30【20.11.18】

 どうも、レッドことyk800です。最近日記をつけはじめました。日記と言いつつ忙しかったり眠かったりで更新しない日も普通にありますし、ゆるっとやっていくつもりですが興味ある方はぼちぼち覗いとくりゃんせ。

 コロコロ誌面にて来月発売の「百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」のカードが発表されはじめ、いよいよ年の瀬も近づいてきたなぁと感じる晩秋。

 新たに発表されたカードのうち、筆者が個人的に注目しているカードは2種。《夢幻の無》と《極悪!獄鬼夜城》です。

 《夢幻の無》はみんな大好きロマン砲。ムゲンクライム前提にはなりますが、好きなクリーチャーを踏み倒せて4マナは流石に破格ですね。

 文明の縛りがやや残念ではあるものの《完全不明》やら《メヂカラ・コバルト・カイザー》やら《ニコル・ボールス》やら《∞龍 ゲンムエンペラー》やら、デュエマの歴史を振り返れば選択肢は∞。

 なんか後ろの方は4マナどころか2マナで飛んできそうな気がするものの気にしない。こっちは墓地からも出るんだぜ!

 《極悪!獄鬼夜城》はクリーチャーでないことを加味しても速攻デッキに入れるだけの価値があるカードでしょう。《凶戦士ブレイズクロー》から繋ぐだけでお手軽2ターン目2打点。ちょっと何言ってるかわかんないです。

 手札に《デュアルショック・ドラゴン》があればあえて自分の盾を回収してストライク・バックからの展開もできるなど、「自分の都合に合わせて打点補助とリソース回収を好きに選べる」という柔軟性が強み。

 なんとD2フィールド持ちなので相手のフィールド対策も兼ねられるおまけつきです。とにかく早く殴りかかりたいカードなので、久々に1ターン目からクリーチャーを展開する前のめりなデッキが形になりそうな予感がしています。

 おまけみたいについてる鬼タイムもいろんな方面に刺さりそうでとても面白く、とにかく1枚で持てる役割が多いのが好印象ですね。早く使ってみたいカードです。

 そんな感じで早くも11月は第3週、メタゲーム・ウォッチング、スタートです!



先週の結果総まとめ

 まずは先週(20.11.14〜20.11.15)行われたCSの結果を見ていきましょう。

(※元となった大会結果は田園補完計画さんからお借りしています。また、情報の抜け・漏れがある可能性がございますことをご了承ください)

 混沌、引き続き。

 先週は34件と母数そのものが非常に少なかったことには留意しておきたいですが、それを踏まえた上で考えればアーキタイプ数の多様性は一定の水準を保っていると言えるのではないでしょうか。

 こういう言い方する時点でどうなのかという話はさておけば、そもそも2位が【ドラグナー】の1/2以上の数まで伸びたこと自体が久しぶりですからね。

 【ドラグナー】は予測通り【ラッカ型】が過半数を占める結果となりました

 1件の判別不能を除けば【ハムカツ型】は0と大惨敗。その他に分類される他の二つは、

・【火光メタビート】との相の子のような、火光に《龍覇龍 デッドマン=ザ=オリジン》をタッチした構築

・初期型に近いが、グレンモルト関連のカードに特に比重を置いた、【連モルト】とも呼ぶべき構築

 といったようなデッキが入賞しています。特に【火光メタドラグナー】は発展性もありそうで面白かったですね。

 【ラッカ型ドラグナー】の浮上と同時に存在感を表したのが【カリヤドネ】。【ラッカ型】の登場時から常に言われていることですが、堂々の「最強」であるこのデッキに有利が取れることそのものが【カリヤドネ】の環境上の主張点です。

 苦手とする【火光自然ヴァイカー】系のメタビートが、一般的な構築そのままだと【ラッカ型】に対して五分ないし微不利であることも追い風。結果からも明確に、今週の「勝ち組」デッキだったと言えるでしょう。

 相性関係で言えば【ハムカツ型ドラグナー】も近しいものがありますが、あちらはメタカードで出鼻を挫かれたときの脆さや、【水闇光オレガ・オーラ】のようなアンチ盤面デッキに対して勝ちきれない点が災いしているのではないでしょうか。やはり安定感と地力の高さは折り紙付きですね。

 その他に気になる点で言えば、【バーンメアジョーカーズ】でしょうか。

 Vol.26でも紹介したデッキタイプですが、この時点と比較しても構築にも少し変化が見られました。この辺りはのちほどご紹介。

 【ラッカ】のポジション向上、それに対して有利の取れないデッキの衰退、さらには【火闇邪王門】系のデッキに複数入賞が見られたりなど、おおかたの構造においては事前予想どおりの環境推移となった先週末。この傾向は今後も続いていくのか、それとも……?

HOT TECK

《チキン・タッ太》

 というわけで、今週のピックアップは《チキン・タッ太》。今週入賞していた【旅路バーンメア】2件のどちらにも、このカードは3枚以上採用されていました。

 そもそもは【ハムカツ型ドラグナー】の《∞龍 ゲンムエンペラー》に対するカウンターパートとして、「幻龍×凶襲 ゲンムエンペラー!!!」環境初期の【旅路バーンメア】でにわかに注目を集めたカードですが、それだけではない使い勝手の良さから、いわゆる【旅路バーンメア】系の構築では定番のカードとなりつつある1枚です。

 このカード最大の利点は、なんと言っても《グレープ・ダール》と違って的となるクリーチャーを必要とせず、能動的に動きを組み立てられる点です。

 20年1月期に【バーンメアジョーカーズ】が環境へと名を轟かせた当時より、「ダールケア」と呼ばれる「マッハファイターの的となるクリーチャーを出さないように立ち回る」プレイングが【バーンメア】と相対するときの常識となっていました。

 このアクションは序盤の手札調整手段を持たない【バーンメア】に対しては実際に有効で、【バーンメア】側は常に《バーンメア・ザ・シルバー》をチェンジ目的でマナに置いておくか、無理してでも手札に抱えておくかの2択を迫られます。

 これをケアできる受けトリガーとして《父なる大地》を採用する構築もあったほどの明確な弱点。【カリヤドネ】のようにそもそもクリーチャーを出してこないデッキに対してはこれすら効かず、能動的な仕掛けの手段は非常に限られました。

 2→4→5や3→5を主軸としていた【バーンメア】にとっては、マナを6まで伸ばさなければならないだけでも致命的なズレに繋がりかねません。

 これは勝負を決めるカードが《バーンメア・ザ・シルバー》か《エモG》しかなかった時期は構造上不可避な弱点だったのですが、現在の【バーンメア】は2丁目の銃を手に入れています。そう……

 ご存知、《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》

 このカードにより、Jチェンジに依存せずとも早いターンから攻勢に出られるようになった【旅路バーンメア】。

 いずれにせよ《グレープ・ダール》でマナから出ることのない《旅路》を主役に据えるのであれば、チェンジ元をマッハファイターに限る必要は一切ありません。なにせ、スピードアタッカーであれば相手のボードに依存せず革命チェンジできるわけですから。

 そこで白羽の矢が立ったのが、「コスト5以上・自前軽減持ち・スピードアタッカー」と求められる条件を全て兼ね備えた《チキン・タッ太》だった、というわけです。

 前準備なしにコスト4になるということは2ターン目の《ジョラゴン・オーバーロード》から動き出せば最速3ターン目には《旅路》が走りうるということ。《アイアン・マンハッタン》まで採用した構築であれば、そこまでのアクションだけで実質的な勝利まで持ち込むことも難しくありません。

 ブロッカー破壊もいろいろと得する場面が多く、特に《始まりの龍装具 ビギニング・スタート》を装備したドラグナーや《終わりの天魔龍 ファイナル・ジ・エンド》を処理できるのは【ドラグナー】環境においては重要なポイントになります。

 もちろん事前に期待されていた通り、《∞龍 ゲンムエンペラー》への解答としてはベストに近いものです。《グレープ・ダール》や多くのGRクリーチャーが使い物にならなくなってしまうため、こういうカードはぜひ用意しておきたいところですね。

 ちなみに同じような条件(J・O・Eでコスト4以下、本体コスト5以上、スピードアタッカー持ち)を持つカードが実はもう1枚存在したり……。

 基本的には出した時点で仕事をこなせて、《∞龍 ゲンムエンペラー》下でも動くことのできる《チキン・タッ太》の方に軍配が上がりそうですが、こちらはこちらで《ヘブンズ・フォース》から飛び出てきたブロッカー及びドラグナーや《ボルシャック・ドギラゴン》、シノビなどを先回りして破壊できるため完全に無い選択肢ではないのかも? というのが個人的な所感です。

 「このクリーチャーを踏み倒しで出すと自分の能力で死ぬ」というどうしようもない弱点がありますが、そこに目を瞑れば……いやかなり致命的ですね……。

今週のメタゲーム予想

 ここまでのサイクルどおりであれば【ハムカツ型ドラグナー】の急上昇が見込まれる……ところですが、今週はどうにも不透明です。なにせ「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」の発売日が控えていますからね!

 注目されるのはまさしくかつての【ラッカドギラゴン剣】のようなデッキ……よりもむしろ、《エヴォ・ルピア》を主役に据えた【NEXミラダンテ】風のデッキでしょう。おそらくですが【ハムカツ型ドラグナー】に近いプレイ感の構築が初期の主流になるのではないかと予想しているため、巡目としては悪くないタイミングです。

 【ハムカツ型】と比べてコンボにコミットできる初動の枚数は減りそうではありますが、めくりではなくサーチを主体とするがゆえの自由枠の多さがウリになるのではないかと思われます。ダンテチャフするなら《奇石 ミクセル》は当然4投になりますしね。

 新プール追加初週はメタゲーム・ウォッチングの醍醐味ということで、今週末の結果を心待ちにしつつ、今週のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それではみなさま、良い週末を!


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