yk800の新・隔週! メタゲーム・ウォッチング vol.6【23.06.30】

どうも、レッドことyk800です。

ついに「忍邪乱武」発売! ということで筆者はマジック・メクレイドを中心に遊んでいます。正直環境で戦えるかと言われれば厳しいが……あまりにも楽しい……!

 《爆弾音愛 メッシュ》が推しカードです。かわいいしクリーチャーにサイバー・ブレインくっついてるのシンプルに意味がわからなすぎる。

 とはいえ、 「忍邪乱武」は楽しいだけではなく、しっかり強いカードも収録されたセットでもありました。

 「新兵器」が投下され環境変化の兆しが見えてきた6月最終週。メタゲームウォッチング、スタートです!



結果総まとめ

先週(2023/6/19〜6/25)のCS結果は以下の通り。

また、今週は「忍邪乱舞」発売週ということで、新規カードが使用可能だったCSに限定した集計表もどうぞ。

(※データはDMPランキングに掲載されている公認CSの運営Twitter等を元に独自に集計したものとなっております。詳細な大会結果を確認できなかったCSについては集計の対象となっていないこと、その他抜け・漏れがある可能性がありますことをご了承ください)

 相変わらず【サガループ】が頭ひとつ抜けて強いことに変わりはないものの、「圧倒的」と呼べるほどのシェアでなくなってきました。

 もちろん《蝕王の晩餐》型【サガループ】との対戦にプレイヤーがある程度慣れてきたのもあるでしょうが、今週については《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》のリリースは大きかったでしょう。

 《お清めシャラップ》と同じく手番を進めながら墓地リセットできるカードで、リソースを減らさないどころか増やしながら動いているため【サガループ】に対して非常に隙を生みにくいカードです。

 水文明を含むあらゆるデッキに採用されましたが、特に2ターン目にメタクリーチャーでご挨拶→3ターン目にドローを進めながら墓地リセット→4ターン目に《エヴォ・ルピア》や《キユリのASMラジオ》でさらにメタクリーチャーを展開しつつ盤面を固める、という流れが特に強烈です。

 このような動きをコンセプトに組み込める【ラッカ「正義星帝」】や【ラッカ鬼羅.Star】、【アナカラージャオウガ】への適性は特に高く、現時点でも不動の2番手を確立している【アナカラージャオウガ】はこれまで以上に【サガループ】と戦いやすくなりそうです。

 また、「忍邪乱武」前後の違いを見ると、【5cザーディクリカ】の大躍進が目に止まります。

 このデッキに関しては、新弾で収録されたメクレイド8の切り札を《ブレイン・スラッシュ》や《灰燼と天門の儀式》で自分のものにできること、3→5の動きを基調としているため各種チャージャーを取り込んで動きを拡張しやすいことから、新弾のカードを最もたくさん取り込めるデッキだったと言えるでしょう。

 《超球の超人》や《Kl’avia Tune》、《テイクバック・チャージャー》に《♪水面から 天掴まんと するチャージャー》あたりは実際に採用例が複数見られた「忍邪乱武」の新カードです。

 また、【5cザーディクリカ】で採用例が伸びているカードとしては《禁時王秘伝エンドオブランド》にも注目したいところ。

 基本的には 3→5の流れで盤面干渉と手札調整を同時に行いながら軽量呪文をロックして【サガループ】やミラーの《ナウ・オア・ネバー》、【アナカラージャオウガ】の《キユリのASMラジオ》などを1ターン止め、返すターンにコスト6の蘇生呪文から動きはじめるための中継ぎカードです。

 単なるドローではなく能動的に手札を捨てられる点が蘇生札との相性が良く、《龍風混成 ザーディクリカ》の攻撃時にアタックチャンスで唱えて詰め手段としても活用できるなど、デッキ全体との噛み合いに優れています。

 しばらくは37〜8枚がテンプレートとして凝り固まっていた【5cザーディクリカ】でしたが、ここに来てフィニッシャー・中継ぎ・足回りと随所にレパートリーが加わり、【5cザーディクリカ】はデッキとしての幅が一段広まった印象です。

 反面やや勢いを落としているのは【赤単我我我ブランド】。

 あくまで単なるメタゲームの流動とも考えられますが、あえて挙げるのであれば《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》の登場で防御的なデッキが【サガループ】とも多少戦いやすくなり、これまでよりもビートダウンの通りが若干悪くなった、ということはあるかもしれません。

 こちらも大きく母数に影響するほどのことではないと考えられますが、新弾で登場した《終止の時計 ザ・ミュート》を乗り越えられないのも【赤単我我我ブランド】にとっては痛し痒しでしょう。

 【サガループ】に対する大きな武器を手に入れ、またひとつ姿を変えたメタゲーム。《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》は、果たして【サガループ】を環境デッキの一角に追いやるのか、はたまた【サガループ】がまたしてもメタを攻略するのか。今後のメタゲームの焦点は墓地を巡る攻防になりそうです。



先週のトピックス

「忍邪乱武」発売! 注目のカードたち

 先週発売された 「忍邪乱武」には汎用性に長けた足回り強化・フィニッシャーが多数収録されており、初週から多数の新規カードが活躍する環境となりました。

 ひとつずつ全て挙げていけばキリがないので、特に注目度が高いものに絞ってこのコーナーで紹介していきます。

 まずは最注目のカード、《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》。

 汎用性の高い【サガループ】対策として最も注目されているカードと言ってもよいでしょう。3コスト2ドローというコスト相応の動きから墓地リセットが飛ばせるのはあまりにも破格です。

 「手札が増える」ことそれ自体がカードアドバンテージを失いがちな対策する側のコンセプトと噛み合っており、メタビートや序盤をメタで凌いで手札から複数のカードを組み合わせて動くタイプのデッキとも相性が良いと言えるでしょう。

 先述した通り【ラッカ「正義星帝」】や【ラッカ鬼羅.Star】、【アナカラージャオウガ】での採用例が特に多かったですが、他にも【ヘブンズ・ゲート】や【ギャラクシールド】といった防御力の高いデッキが【サガループ】対策として《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》とセットで採用する例もいくつか見られました。

 リソースを増やせるメタカードというアイデンティティがあまりにも唯一無二なので、個人的には「このカードを使うために水文明を使えるデッキを選ぶ」ことまで考えられるほどのパワーがあるカードだと思っています。

 続いて《超球の超人/父なるタッチダウン》。 こちらは主に【5cザーディクリカ】と【ジャイアント】での採用です。

 このクリーチャーの強みは何と言っても、クリーチャー以外のコスト5以下のカードにかかる全面的なロック能力。パワー・コストの高さも相まって特定の対面にはこれ1体でも詰みが見える能力です。

 ここ最近のカードとしては珍しく自分のターン中までロックが継続するためフィニッシュ性能も高く、特に【サガループ】に対しては着地させて6点作ればそのまま勝ちが見えます。

 ただし相応以上に隙も大きく、コスト6以上のカードに対しては完全なまでの無力。また、クリーチャー主体のデッキに対してはマッハファイターで盤面干渉するぐらいしか仕事がありません。

 極端に強いかと言われると悩みどころではあるものの、環境に存在するだけでカード選択を歪めうるという点では環境に与える影響が大きいカードだと言えそうです。

 足回りを強化するチャージャー呪文からは水と自然の2種をピックアップ。

 《♪水面から 天掴まんと するチャージャー》は手札を入れ替えて墓地を肥やしながらマナを増やせる、ありそうでなかったチャージャー呪文。

 【サガループ】での活躍が期待されるのはもちろん、《ナウ・オア・ネバー》+《龍風混成 ザーディクリカ》のコンボとも文句なしに相性が良いため【5cザーディクリカ】などでも採用例が見られます。

非常にシンプルなスペックをしているため一見するとかなり使いやすそうですが、実際に使ってみた筆者の感想としては、シンプルに手札が1枚減るのが思いの外厳しい印象でした。やはり《コダマダンス・チャージャー》は偉大だった、

 とはいえ、水文明というチャージャーが弱かったカラーリングに強力な3コストチャージャーが登場した意義は大きいでしょう。マナ加速の苦手な青白・青赤系のコンボデッキでは重宝するかもしれません。

 《テイクバック・チャージャー》はコスト3以下のエレメントをマナ送りにするチャージャー。

 メタクリーチャーを除去しながら展開を作るのはもちろんですが、自分のクリーチャーにも当てられるのがミソ。3ターン目の《天災 デドダム》をマナに置いて4ターン目に2ブースト、次のターンに7〜8マナに到達する動きはなかなかの破壊力です。

 また、確定でアンタップ自然1マナを作れる点は《とこしえの超人》とのくっつきの面で非常に重要でしょう。

 これまた【5cザーディクリカ】が汎用性に優れた盤面干渉手段として3コストブースト枠に採用している構築がいくつか見られました。

 【赤単我我我ブランド】のようなビートダウンに対して1手もらえるのはもちろん、《卍 新世壊 卍》にまで干渉できるため、もしかすると【青魔導具】との相性をガン不利対面から不利対面ぐらいまでは改善できるかもしれません。

 火文明、光文明が独自の路線をひた走る中で、自然と水は汎用性に優れたカードを多数獲得した印象。闇文明も《邪招待》という軽量エレメント除去を手に入れて動きの幅が広がったものの、ツインパクトではなかったり、あくまで単なるコスト火力だったりと、強いものの汎用性という面ではやや物足りなさを感じました。

《蒼狼の大王 イザナギテラス》

ユーティリティパーツの増加に合わせ、メキメキと評価を高めている《蒼狼の大王 イザナギテラス》。

山上5枚からの自由なサーチに呪文踏み倒し、本体もブロッカーで水単色の殴れるドラゴンとサーチ・呪文射出のおまけとしては十分以上のスペックです。

コスト3以下の呪文が時と共にできることが増えていき、他のカードとの組み合わせが前提になるとはいえ4マナ1アクションから取れる動きの幅の広さは驚異的。

《お清めシャラップ》や《T・T・T》、《エマージェンシー・タイフーン》のようなドローサポートから《お清めシャラップ》やチャージャーを唱えてマナ加速、《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》で展開を作ったり《イデア・パラドックス》・《超英雄タイム》で除去したり。

《デビル・ドレーン》や《「本日のラッキーナンバー!」》、《ストリーミング・シェイパー》のような強力な殿堂カードにもトップ5枚も見れば大幅にアクセスしやすくなり、果ては《瞬閃と疾駆と双撃の決断》でスピードアタッカーになって《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》と革命チェンジしたりと、呪文さえ止められなければ文字通りの「やりたい放題」。

どうしても【サガループ】での活躍が目につきますが、必要なメタカードをサーチした上でテンポよく射出までしてくれるこのカードは【サガループ】対策としても一級品です。

この手のカードはカードプールが広がれば広がるほど強力なのは言うまでもなく、「忍邪乱武」で追加された汎用呪文も軒並みコスト3以下ということで、ことごとくが《蒼狼の大王 イザナギテラス》強化と言えます。

《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》によるドロー+墓地リセットを筆頭に、闇文明待望のエレメント除去・《邪招待》や各種チャージャー呪文も揃ってコスト3。もはやどう使っても強い。

カードプール内の呪文比率が高くなりがちなツインパクトセットとは相性が非常に良く、アビス・レボリューションを通して継続的に強化を期待できるため将来性も◎の《蒼狼の大王 イザナギテラス》。今度はどんなデッキに取り入れられるのかにも注目したいですね。

メタゲーム予報

大注目の新星墓地リセット・《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を使えるデッキが猛威を振るいそうな今週末。

最初のトピックで述べたように《エヴォ・ルピア》+《「正義星帝」<鬼羅.Star>》や《キユリのASMラジオ》のような「軽量メタクリーチャーとのシナジーに優れた4マナの展開エンジン」との相性が抜群に良く、《「正義星帝」<鬼羅.Star>》を駆使するラッカカラーの2デッキや《キユリのASMラジオ》を最も強く使えるデッキであるところの【アナカラージャオウガ】は今週末の注目株と言えるでしょう。

対する【サガループ】側の動向は先行きやや不透明。いずれ乗り越えてくるのではないかという予感はひしひしと感じるものの、少なくとも対策の対策が確立されていない現時点では《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を連打されているだけでもかなり厳しい展開を強いられそうです。

そこで個人的に気になっているのは、墓地リセットに対しての強さに定評のある《コダマダンス・チャージャー》+《蒼神龍ヴェール・バビロニア》採用型が今週末どのように母数推移するのか、です。現状の《蝕王の晩餐》型【サガ】の完成度を見るとややもっさりとして風味を感じてしまうのは事実ですが、果たして《DOOM》型の逆襲と成るや否や。

今回のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それでは皆さま、良い週末を!


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