【デュエマ】flat-工房動画の事前評価を掘り返して振り返る記事②

(ごめん公開するの忘れてた)

というわけで、第2弾です。第1弾はこちら

次回からは是非、新弾SR・VRを全部纏めて評価して欲しいっすね。振り返るのが楽だし、たぶんそっちの方がもっと面白くなると思います。

追記:そんな感じの動画が出ていたので、みんなで半年後くらいにニヤニヤしながら見返しましょう。



flat-工房 事前評価動画

《イニシャッフチブ》

2020/04/04 【遂に来た!】イニシャッフチブ解説!!!!【デュエマ】

評価:6

・微妙
・5コストなのでアグロには向かない
・かといってコントロールデッキなら、もっと大きなクリーチャーでいい
・中盤の打点+妨害要員ならワンチャン?
・中速のミッドレンジには入るかも?

登場は十王篇。

通常環境の視点で行くと、当然だけど《奇天烈 シャッフ》が優先されるので、2ブロック専用カードなんですよね。

で、コロナ下の2ブロックということで後は察してください。動画では1ブロックとかの話をしていましたけど、まだ2ブロの方が人口あったと思います。

ちなみに、公式で開催されたリモートなんちゃらカップで優勝した畳さんのシータモモキングでは、デッキの軸(宣言5でドラグ大地の2種のパーフェクトサイクルを同時に止められるため)として大活躍していました。

つまり脚光を浴びる世界線はあったんです。惜しい話でした。

ただ2ブロをやるのは競技勢くらいなので、世間的な評価はせいぜい……というのはわかります。動画だと6って言ってますけど、皆さんの体感はもっと低かったんじゃないですかね?

ところで余談だけど、新弾のカオスマントラのニンジャ・チェンジ元として遂にシャッフと差別化出来たかな(5コスト以上のメカ)と思ったんですけど、よく見たらコイツはグレートメカオー持ってませんでした。

お前ホントに何?

 

《水の魔術師マジックス》

2020/07/13 【解説】マジックスは絶対半年以内にやらかす。【デュエマ】

評価:9.5

・バケモンだこれは
・6マナ払って6マナの呪文撃ったら実質タダ
・バウンス+ランデス
・開拓次第で無限の可能性がある
・半年以内やらかす

半年以内どころか、やらかさなかったね……。

ちなみにこれは皮肉なのか何なのかわからないですけど、このカードを一番ちゃんと使って入賞したのはたぶん私だと思うんですよ。2020年末から2021年の夏くらいに掛けて【アナシャコ】とか【ジョバンセンカーニバル】とかで遊んでいたときは、間違いなくこのカードを使い倒していました。

で、その上で何故上記のような評価にならなかったかと言えば、これは結構ハッキリしてると思っていまして、結論から言うと「別にコスト以上のことをしていないから」という話になると思うんですよね。

動画で「6マナ払って6マナの呪文を撃ったら実質タダ」という話があるんですけど、冷静に考えて欲しいんですけど、6マナ払って《水の魔術師マジックス》から《超次元ガロウズ・ホール》をプレイするのと、6マナ払って《超次元ガロウズ・ホール》をプレイするのって、そこまで大きな違いはないじゃないですか。

その上で最速でプレイしたとしても、その時マナにあるカードって序盤で使ったブースト呪文くらいで、すぐに大きなリターン取れるわけではないんですよね。

もちろん、このカードにコスト以上の働きをさせることは出来ます。

アナシャコの時は(このカードともっとも相性のよかった)《レアリティ・レジスタンス》が明らかにコストオーバーレベルのスペックを持っていたため活躍することが出来て、ジョバンセンのときは《エンドレス・フローズン・カーニバル》セットを全て纏めて回収しながら《“魔神轟怒”万軍投》を唱えてリソースを増やしにいけるという、やっぱりこっちもコストオーバー(というか、ほぼ勝ち)なことをしていたがために強かった、みたいな部分があります。

ですのでマジックスが活躍出来る状況って、たぶん他に本当に悪い奴がいないとダメなんですよ。一見するとコイツがめっちゃ悪そうに見えますが、騙されてはいけなかったんですね。

 

ちなみに今日日、残念なことに《レアリティ・レジスタンス》はプレ殿になってしまい、ほぼそれ以上のことを出来てしまう《龍素記号wD サイクルペディア》なんかもいるので、今後やらかす機会も失ったでしょうね。

 

《真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル》

2020/08/21 【解説】リュウセイザファイナルは多分ヤってる寄りのカード。【デュエマ】

評価:9

・リュウセイホール、ジェイシーエーのお陰でスプラッシュは使いやすいカードに
・リュウセイ+ガイアで覚醒可能なので、これはテンプレになりそう
・除去サイキックのパターンも増えた

全盛期がコロナと被ったカードの評価は正直難しいですが、コイツはコロナが「小康」状態のときに登場してそのまま消えていったので、そもそも印象が薄いですね。デュエプレだとリュウセイホールが大暴れしていましたが、こちらの方は実装されていないんですよね。

ちなみにマジックスと同様に私はこのカードを弄り倒した自覚があるんですが、個人的な結論からいうと「このカードの7割はスプラッシュ」でした。

というのも緑と赤について言えば「敢えて使う理由がない」んですよね。

いや、だってボルケーノにお願いして除去をする時ってだいたい別の選択肢取れるし、ガイアって別にちょっとマナ回収しているだけで、長いゲームの終盤に1回使うかどうかくらいの話にしかならないんですよ。というか、序盤からこんなカード出すときってそもそもマナ埋めミスってるじゃん、という話で。

結局「ちょっと汎用性があがったプリンプリン」というくらいの評価でいいと思います。当然超次元を使うデッキには入るけど、9はなかったです。

 

ところでこのクロニクルデッキって、同時発売がドラグナーのやつで、「即戦力のリュウセイ、将来性のモルト」なんて話を当時ちょっとしていました。

要するにリュウセイは社会人出のドラ4で、ルーキーから一軍ベンチに座れるけど数年後には出番なさそう、的な。対してモルトは高卒ドラ1なので、将来的にチームの軸になる選手になるだろう、とかいう。

実際それは本当に正しかったような気がしますが、誤算があるとすれば高卒ドラ1のモルトくんがルーキーイヤーからバカ過ぎるほどの活躍決めてしまったことですかね。

 

このカード自体は再び超次元クリーチャーがフィーチャーされることがあれば、また選択肢には入ってくると思いますが、果たしてそんなタイミングがあるかと言えばかなり疑問が残ります。

 

《結晶龍 プロタゴニスト》&《戯具 ドゥパーボ》

2020/11/29 (地雷枠1体有)大分強くなった新カード解説【デュエマ】

《結晶龍 プロタゴニスト》 評価7.5

・ビビッドローならいいカード
・手札交換が強制なので、デッキをビビッドローで固めないと運用しにくい
・最低値が低すぎるので、フリー対戦向けのカードっぽい

これに関しては概ね動画の通りだと思います。ただ「効果が使いにくい」というよりは、「4とかいう絶妙に重いコスト」が最大の問題だった気がします。

ビビッドローで一番使いたい《「祝え!この物語の終幕を!」》がビビッドロー4なので、普通にこのカードプレイするタイミングないんですよね。3だったらもっとちゃんと強かったと思います。

評価の7.5はちょっと高すぎるくらいかなぁ。

 

《戯具 ドゥパーボ》 評価:7.0

・場に出ればリソースとして優秀
・ただし2コストのカードとしては《戯具 ドゥゲンダ》などには劣る

ムゲンクライム系のデッキはコスト順にテンポ良くカードをプレイしないとゲームに置いてかれるし、他のカードとのくっつきもそれなりに重要なんですよね。

そういう意味で、仮に拾えるカードの範囲が広がっても優先度が1コストの《戯具 ザンボロン》を上回ることは無かった、という。

 

《フェアリー・ソング》

2020/12/10 【フェアリーソング解説】遂にデュエマの歴史が変わりました。【デュエマ】

評価:8.0

・デュエマの歴史を変える
・2→4→7のマナカーブが斬新
・ランプ系のデッキが現状弱いので、上手いテコ入れになれば
・ぶっ壊れではないけど、ワンチャン化ける良カード

動画で言ってることはそんなに間違ってなかった思うんだけど、この本当にすぐ直後(3ヶ月くらい)に《龍風混成 ザーディクリカ》とかいうカードが出てしまってですね……。

このカード使わなくても7マナの呪文が4ターン目に撃てるようになってしまってですね……。

あと何より、4マナでしか強くなくて、ブースト以外の効果もないカードって、今日日使われませんよね。デッキのスロットを割くには汎用性がなさ過ぎる。加えてオリジナルが実装(2021/1から)されたことで、デッキのカードに複数の役割を求められるようになっていってしまったのも向かい風でした。

元々7マナクリーチャーを早出したいなら《ナウ・オア・ネバー》はありましたし、まぁレアリティ相応(コモン)のカードだよね、といった感じになってますね。

 

《超救命主 タイヨー》

2021/02/21 タイヨーとクソデカムルムルの評価が同じなのは遺憾過ぎ。【デュエマ】

評価:8.5

・このカードに書かれてるテキストは全部強い
・コイツ自身もSAになれる
・ハヤブサマルとの相性がえげつない

《月を象るデスサイズ》はどうでもいいんですが、攻守両面強いというよりかは、器用貧乏って感じに落ち着いてしまった説があります。

手札の2枚以下SA条件については自分より速いデッキに殴られると達成しなかったりトリガーのバウンス呪文なんかでご破算、というのは仕方ないにしても、その上で「コイツがSAであること」はカードパワーの根幹に関わっていました。

というのも冷静に考えてみると、コイツがSAじゃなかったとき、5コスで置いたときのバリューめっちゃ低いですよ。

強いタイミングは強いです、もちろん。手札2以下で《生命と大地と轟破の決断》から《BUNBUN・ヴァイカー》と一緒に出したときとか。

ただカードが発表されると強い状況を考えがちなんですけど、いざ実戦になると弱い瞬間の方が多く目に付くので、そのふるいに掛けられたときには耐えなかった感じですね。

動画のハヤブサマルの話についてもまぁそもそもが殿堂カードでかつコイツ自身にハヤブサを拾ってくる効果はないので、机上論的な話になってしまいましたね……。

 

《鬼札アバクと鬼札王国》&《夏だ!デュエル修業だ!!》

2021/05/12 新弾の3コスが全員狂ってる件【デュエマ】

《鬼札アバクと鬼札王国》 評価:8.5

・必要パーツ2枚で4ターン《暴走龍 5000GT》が可能に
・カラーリングに難はあり

難点に難があり過ぎました。

3ターン目にアンタップイン込みでデアリカラーを揃える要求値が高い上に、青がないのでルーターでカードを探すのも難しく、更に更に墓地ソに一緒に同居させたい緑もほぼなかったという。

一応デアリカラーの墓地ソースデッキとして【グルメ墓地】が流行りましたが、《巨大設計図》で回収出来ないコストなのが激痛で、更に速いターンで動かないと致命傷になりかねないデッキなおに自身が多色であることなど、まぁ採用されることはなかったです。

《夏だ!デュエル修業だ!!》 評価:8.0

・カードのバリューが高い、完全にヤってる
・デメリットもあるので悪用は難しそう
・《ミラクル1 ドレミ24》とは好相性

リソース札としてはかなり凄いけど、現代デュエマにおける《天災 デドダム》があまりに偉大過ぎました。

ターン強制終了のデメリットはかなり痛く、ゲーム終盤以降だとカードとしての役割に欠けます。加えて動画内でも指摘されているとおり、コンボデッキとしての運用も欠点が存在しています。

使用されたのは序盤からマナに赤を置けて、かつ5枚目以降の《天災 デドダム》も欲しい【ハザード退化】くらいでした。

それでも、1~2枚が限度だったよねぇ、という。弱い瞬間が悪目立ちするカードは、ちょっと現代オリジナル環境には合わないケースが多いですね。

 

《零獄王秘伝 ZERO×STRIKE》

2021/08/22 【新カード紹介】ZERO×STRIKEが余りにもインフレしてる。【デュエマ】

評価:9.5

・このカード、マジでヤバい
・4コストの性能ではない、王来篇はイカレてる
・一瞬で環境を変えかねない

これ大事な話なんですけど、ディスペクターって単体でどれもお化けなんで、わざわざ横に分身して戦う必要がなかったんですよね。

そもそもマナか墓地、手札に強力なディスペクターが複数いるときってゲームもかなり経過したあとのこと思うんですけど、それってつまりデカいクリーチャーを出せるって話で、じゃあそれはもうゲームに勝ってるよね、という。例えば《龍風混成 ザーディクリカ》が場に定着出来てる時点で既に有利だよね、っていう。

最終的な見た目が派手にはなるんですが、下準備が思ったより必要で、しかもそれをやれるころには別に勝ってそうだとなると、じゃあ使う意味は何処に……? といった感じのカードになってしまいました。

上はまぁまぁ便利に見えるんですけど、4コストはやや重く、加えて《Disゾロスター》の登場によってそれ目的で使う意味はなくなりました。

 

……ところで、動画の固定コメントにこんなのがあったんですよ。

おい、逃げるな! 最後まで戦え!

 

《蒼狼の王妃 イザナミテラス》&《蒼狼の大王 イザナギテラス》

2021/11/02 【鉄強】イザナギテラス「「は」」4枚買いましょう。【デュエマ】

《蒼狼の大王 イザナギテラス》 評価:9.0くらい(《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》と同じくらい)

・鉄強
・インフラ系のカード、4枚買え、間違いない
・種族も唱えられる呪文もかなり優秀、汎用性高い

ちなみに《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》と同じくらいって前も出てきたんですけど、そっちの評価は9.5だったんですよ。

《蒼狼の王妃 イザナミテラス》 評価:7.0

・アルミホイル
・まぁまぁ
・キリコキュービックは強化されている

flat-くん基準だと7.0ってだいぶ低そうなんですよね。上の他のカードとか見てると。

そう思うと大分やっちゃった評価でしたね。

特に《グレート・グラスパー》を見落としていて、あのデッキの活躍っぷりを考えるともっと評価ありますよね。

恐らく「グッドスタッフカードとしてのイザナミ」の強さをやや過小評価していたというか、たぶん比較対象にイザナギを選んでしまったためにこんな感じ評価になっちゃった説があります。

これ《フェアリー・ソング》とか《結晶龍 プロタゴニスト》より低いと考えると……うん。

 


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