皆さんこんにちは!のすけです。
今回の歴代最強デッキ選手権は、2025年夏に天才デッキビルダーむったの手によって製作され、そこから半年間猛威を振るい続けた【水単サイバー】の解説をしていきましょう。
2025年7月登場以降、オリジナル、アドバンス両環境で暴れに暴れ回った当時最強のソリティアデッキである【水単サイバー】がどのような軌跡を辿ってきたのかを見ていきましょう!
今回の殿堂カード
※《愛銀河 マーキュリー・スターフォージ》
水単サイバーってどんなデッキ?

【水単サイバー】は2025年7月19日(土)に発売された『愛感謝祭 ヒロインBEST』にて登場した《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》や《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》といったカードにより構築されたループデッキです。
製作者は我らがFTGが誇る最強ビルダーの『むった』。当時SAGAに所属していた彼が《昇 カオスマントラ》と《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の相性の良さに目を付け、これを《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》と組み合わせる事でループが可能であることを発見しました。
DTLでお披露目された直後の本人による解説動画



詳しいループルートを僕が解説しているので是非ご覧ください。
ここからはこの【水単サイバー】がどのようにして誕生したのか、どのような環境を戦い抜いたのかを解説していきます。
取り巻いた環境と歴史
2025年7月18日、2025DTL前期第4節にて衝撃的なデッキがお披露目されました。
元SAGA、現FTGのデッキビルダー『むった』によって生み出された【水単サイバー】こそ、これ以降の環境を揺るがす最凶デッキと成ったのです。

DTLにて使用された初期型
《昇 カオスマントラ》の発見は凄まじく、《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》のバウンス効果と組み合わせた※cipループを生み出したのです。
※出た時効果
DTL時点で今後しばらく主流となる《パクリオ》+《サイバー・N・ワールド》によるLOループは発掘されていたが、DTLでは《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》の『サイバー・メクレイド8』をより強く運用できる《エンペラー・キリコ》型を採用されていました。
そして正式にリリースされて以降、最初は【火光闇ファイアーバード】の《ハッター・ルピア》と《ハンプティ・ルピア》に苦しめられていましたが、【火光闇ファイアーバード】に寄せた構築の変遷の甲斐もり、その後8月に開催された超CS北海道では構築をシェアした2名が【水単サイバー】で覇を競うとてつもない結果となったのです。
【超CSⅧ 北海道】
優勝デッキはこちら!徒花選手「水単サイバー」
優勝おめでとうございます!#デュエマ #超CSVIII pic.twitter.com/15en9xJ9D2
— デュエル・マスターズ公式アカウント (@t2duema) August 10, 2025
《ルード・ザーナ》と《裏斬隠 テンサイ・ハート》を厚く採用する事で【火光闇ファイアーバード】に対して5割、立ち回りを知らない場合は微有利程度のマッチアップとなった【水単サイバー】は【火光闇ファイアーバード】殿堂前環境すら最強格のデッキとして完全に成ったのです。
ファイアーバード殿堂後
【殿堂・殿堂解除施行日発表】
施行は2025年8月12日(火)から!
デュエチューブの生配信にて新情報公開中!https://t.co/rXW962lAed#デュエマ pic.twitter.com/X1zKv55v2a
— デュエル・マスターズ公式アカウント (@t2duema) August 1, 2025
《雷炎翔鎧バルピアレスク》と《アリスの突撃インタビュー》殿堂により【火光闇ファイアーバード】が環境から姿を消し、【水単サイバー】は【火光闇ファイアーバード】に寄せていた構築からの脱却を果たしました。

【火光闇ファイアーバード】に対応していた構築は変化を遂げ、殿堂後は最強と目されていた【水単サイバー】のミラーマッチに寄せたものとなりました。
《Dの天災 海底研究所》で《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の動きを制限する事が出来つつ《マクスハト》の種になるという点で高い評価を受けました。

- このD2フィールドが出た時、カードを1枚引く。
- 自分の進化クリーチャーはブロックされない。
- 相手の進化クリーチャーは、出たターン攻撃できない。
(他のD2フィールドが出た時、このD2フィールドを破壊する)
実際に殿堂以降の環境で【水単サイバー】に太刀打ちできるデッキは少なく、この時点で気にすべきはミラーくらいしかなかったんですよね。
《クイーン&かぼちゃうちゃう》のようなメタカードを採用しやすい【光自然ドリームメイト】や同期である【自然単キャベッジ】 程度しか対抗馬は存在しませんでした。


- このクリーチャーは攻撃できない。
- 相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーが出る時、かわりにそれを持ち主のマナゾーンに置く。
しかし、これもリソースを抱えたのち《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を敢えて《クイーン&かぼちゃうちゃう》の影響下でプレイして一気にマナを伸ばすというプレイングが確立されてからは通用し無くなってしまいます。
そして殿堂から約1週間後、現DTLリーガーである『カルマ』選手が率いる調整サーバーに所属する※『いちみる』選手によって《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》を用いたフィニッシュループが確立されます。
※群馬の強豪 2025年度のすけが超お世話になったプレイヤー(全国大会で使用した《創世龍ゴルギーネクスト》と《偽りの希望 鬼丸「終斗」》入りの【4cアルファ】も彼の原案)

このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。その後、その捨てたカードのコストと同じ枚数、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。
超魂X(これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える)
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。このターン、そのクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃でき、このターンの終わりに山札の下に置かれる。
このフィニッシュではこの《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》のハンデスも超魂Xも余す事なく使用するのですが、何より強力なのはこの《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》は道中で引いても超強力なソリティアの補助となるという点でした。
《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の下に敷いた際にメテオバーンで《マクスハト》を墓地に送りつつ蘇生する事で《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を手札に戻しつつメクレイドで後続の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》を探す事が可能になったのです。
実際、この型の【水単サイバー】は超強力で、自分が『いちみる』選手と『カルマ』選手に教えてもらった直後に2.4倍のCSと1.2倍のCSで連日優勝する事が出来ました。
この《〜墓碑に刻まれし魔弾の名〜》の採用に際してルーティング効果が相性の良い《フラワー・ハート》を4枚採用に至り、ついでに弱点であった4マナ時点で盤面を空にされて《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の軽減効果を無効にするプレイングに対して4マナ時に1マナ《フラワー・ハート》+3マナ《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》という裏目を作る事が出来るようになりました。

実際に優勝した際に使用したリスト カルマたちと組みあげたリストなのもあり思い入れがある。
ここから9月末の第3弾発売まではこの構築が大筋のテンプレとなり、《Dの天災 海底研究所》が改めて投入されるかどうか程度の差異でした。
第3弾発売
2025年9月20日、王道W第3弾『邪神vs時皇 ~ビヨンド・ザ・タイム~』の発売により【水単サイバー】が支配する環境は一変します。
![]()
《轟く邪道 レッドゾーン》に《PP‐「P」》、《俳句爵 Drache der’Bande》といった新規が兎に角強力で、環境の構図を一変させるのに時間はかかりませんでした。



これらを組み込んだ新規デッキである【火闇自然DDD】や【光水自然der’Bande】といったデッキはどれもTier1となるほど強力で、構築に変化のない【水単サイバー】は1強環境から一気に複数いるTier1の一角となってしまいました。
これまでの構築ではこれらのデッキに有利主張する事は難しく、また【水単サイバー】は再度構築の変遷を求められる事となるのです。

高速ビートダウンが増えた環境に対応するため、【水単サイバー】専用の受け札である《挑戦の決闘》を新たに採用した構築が流行しました。

S・バック:サイバー(サイバー・カードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、コストを支払わずにこのカードを実行する)
- 相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
- カードを2枚まで引く。
《マクスハト》のメクレイドにも対応したこのカードの採用により、上記のデッキ達への勝率は改善しTier1の中でも上位デッキの部類として存在感を示しました。
しかし、これも長くは続きません。
【火闇自然DDD】のテンプレに《ギガクローズ》が採用されたことで手札誘発が意味をなさなくなり、完全な不利マッチとなってしまったのです。

改めて振り返ると3弾環境最強のデッキはこれ

ターボラッシュ(自分の他のクリーチャーがシールドをブレイクした後、そのターンが終わるまで、このクリーチャーは次の能力を得る)
このクリーチャーが攻撃するとき、相手は自分自身の手札をすべて、持ち主の墓地に置く。
全ハンデスが当たり前のように4ターン目前後に飛んでくる環境は手札枚数が重要な【水単サイバー】にとって天敵とも言える環境でした。
【火闇自然DDD】のテンプレが確立された11月半ば頃からは、メタゲームを読んで使うデッキにまで立ち位置が低下するに至ったのです。
このアンチサイバー環境は尚も続き、続く第4弾では更に厳しいメタゲームを強要される事となります。
4弾環境
2025年12月20日に発売された王道W第4弾『終淵 ~LOVE&ABYSS~』は2026年現在まで続くほどの革新を齎しました。
それは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》、見た目はちっぽけな初動カードによって環境は大きく様変わりしたのです。

- 自分のマナゾーンに光、水、自然の各文明があれば、このクリーチャーを②支払って召喚してもよい。
- NEO進化:光、水、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
- このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りの1枚を山札の下に置く。
光水自然を内包するデッキ全てが強さの水準が上がるほどの革命的なカードがこの《大集合!アカネ&アサギ&コハク》でした。
その中でも特に強化を受けたのは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》の『NEO進化』を骨の髄まで活用できる点で【光水自然ゴルギーオージャー】で間違いないでしょう。

そしてこの【光水自然ゴルギーオージャー】もまた、【水単サイバー】に有利を取れる構造をしていたのです。

【水単サイバー】が《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の攻撃を起点としたソリティアデッキである事を活かした有利構造となっているのがこの【光水自然ゴルギーオージャー】ですね。
《〜西方より来る激流の竜騎公〜》の効果は《〜西方より来る激流の竜騎公〜》自身が《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の効果で除去されても誘発する都合、デッキトップに《一音の妖精》や《~進封せし大悪魔~》を仕込むことで妨害が可能だったんですよね。
また、基本行動である《ソウルサンライト・コハク》+《一音の妖精》のロックも厳しく、常に緩やかなマウントを取られた状態でゲームをする必要がありました。
この点が大きく響き、遂に【水単サイバー】は環境トップの座を退く事となりました。
この環境は《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の殿堂入りまで続くこととなり、散り際に大きな戦果を挙げる事は叶わなかったのです。
現在
2026年5月、【水単サイバー】は姿を変え再度環境に登場を果たしました。

《ミラクル1 ドレミ24》を始めとしたループパーツを集めるのに【水単サイバー】の基盤を流用した特異なデッキがこの【エターナルサイバー】です。
《ミラクル1 ドレミ24》+《マクスハト》+《~魔弾貪り伯~》+《宝魂剣と獄門盾の決断》で無限メクレイドを行う本デッキと【水単サイバー】基盤の相性がすこぶる良かったんですよね。
QW後を境に急激に流行を見せ、数か月ぶりに環境で《黄昏ミミ&トワイライトMkー3 ー挑戦のヒロインー》の姿を見る事となったのです。
まだまだ発展途上なデッキであり、今後数か月でどの程度シェアを伸ばすのかが気になりますね。
Sランクの理由
今でも語り草となり、プレイヤーズデッキの歴史に名を遺す最強デッキである【水単サイバー】ですが、登場から9月半ばまでとそれ以降では環境上の強さに大きな開きがありました。
《PP‐「P」》のような相性の悪いメタカードが登場したことも要因に挙げられますが、種族縛りによる拡張性の無さに加えて妨害手段に乏しい点がSランク帯に留まる最大の理由でしょう。
同じ種族デッキである【火光闇ファイアーバード】も拡張性は乏しかったですが、こちらには《ハッター・ルピア》に《ハンプティ・ルピア》、《ポッピ・冠・ラッキー》、果ては《アリスの突撃インタビュー》と多種多様なメタや除去が搭載されていました。
これにより、基本的にはどのようなデッキが座ってきても問題なく勝てる圧倒的なスペックが担保されていたんですね。
【水単サイバー】には前述の通りこれが無く、良くてメクレイドから出力される《シュトラ》や《パクリオ》程度のモノなのが本当にいただけませんでしたね。
直引きが意味を成さず、基本何をするにしても本質は《マクスハト》依存という点が響く事となりました。
単色デッキ且つドローと3t《マクスハト》のドボンによる再現性の担保、一方でメタカードの薄さによる相手のMAXムーブの受け難さ。
これらを総合的に判断し、今回はこの【水単サイバー】をSランクとして設定しました。
終わりに
今回紹介した【水単サイバー】は、以前紹介した【マーシャルループ】と並びプレイヤーズデッキの極致でしょう。
本当に何を食ったらこれが出来るん?と言わんばかりの出力と速度、ギミックの新鮮さを兼ね備えた最高のデッキでした。
詳しい構築の仕方が記載されていますが、これが離れ業である事に変わりありません。
しかし、この発見により我々でもしかしたら環境デッキたり得る新デッキを構築する事は夢じゃないと言えるでしょう。
それでは今回の記事はここまで。
以上、のすけでした。
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S・バック:サイバー(サイバー・カードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうしたら、コストを支払わずにこのカードを実行する)









