【デュエプレ】徹底解説 青緑ブリザード編【デッキ解説】

こんにちは。

最近flat-くんが政治ツイートする度に内心ヒヤヒヤしている神結です。

 

現在デュエプレではレジェンドバトルが開催されておりまして、黒城さんとのバトルが楽しめます。

黒城さんは特殊スキルで《魔刻の騎士オルゲイト》を虚空から繰り出してきますので、そんな厄介な能力が発動される前に赤緑アグロでさっさと殴り切りましょう。

ところで黒城さんってトリガー踏ませるとき「かかったな!」って言うんですよね。

でも、なんかおかしくないですかね?

デュエマの性質上トリガーって完全にランダムなので掛けるも何もないじゃないですか。だからみんな、踏ませたときは「ラッキー」とか「よっしゃ!」って反応になって、それが普通なんですよ。

「かかったな!」なんて台詞、まるで最初からそこにトリガーがあるとわかってるような人しか口にしないと思うんですけどね。

……と、これ以上の詮索はやめておきましょう。

 

さて、今回からいよいよ新環境の徹底解説シリーズを行っていこうと思います。

これは一つのデッキに焦点を当てて、採用カードから戦績、有利不利までを文字通り徹底解説しようという記事です。

ところでこのシリーズの開始は、ブリザードナーフの影響で予定が結構後ろ倒しになってしまいました。ナーフが絡む場合は速報的な記事を打っていった方がいいんでしょうかね? 今後のデュエプレ記事更新の在り方については、また検討します。(徹底解説系は必然的に環境が固まらないと書きにくいので、この辺りはご容赦いただきたく思います)

さて、少々話は逸れましたが、今回は氷雪系最強の呼び声も高い【青緑ブリザード】の解説になります。

ナーフ後のブリザードについては検証したいと何度が書いてきたのですが、遅れてしまってすみません。

そして先に結論から書きますと、【青緑ブリザード】はナーフ後も充分強力なデッだと思います。

※本シリーズは筆者が独自にマスターランクでの実戦データに基づいて執筆しております。勝率や戦績に付きましては、レート帯によって差異が生じる(具体的に言うとレートを積めば積むほど上位層と当たりやすくなるため、勝率は必然的に落ちる)ため、あくまで参考程度にお願いします。ただし今回の記事に限っては、筆者がプラチナ帯を突破した際のデータに基づいて執筆しております。



リストと戦績

【青緑ブリザード】は主にナーフ前のようにブリザードに安定性を加えるための補助として青を入れた型と、《アストラル・リーフ》を採用した【リーフブリザード】の2つの型があります。前者はナーフ後に《レベリオン・クワキリ》を採用することで突破力を補い、後者のリーフ入りは安定性とを代償に爆発力を手にしています。

【青緑ブリザード】

【青緑リーフブリザード】

今回私が使用したのはリーフを採用していない型です。使用はプラチナ4の星3から、マスター到達まで。

今回は各対面個別の戦績は取得していなかったので恐縮ですが、最終戦績は28-11でした。(ちなみに各対面別の勝敗を記録できるアプリやサイトがありましたら教えてくれると助かります)

デッキの回し方と各カード解説

基本的なプラン

《ダイヤモンド・ブリザード》によるリソース確保を軸に、小型のスノーフェアリーを並べて早々に殴り切るデッキです。

当然、《ダイヤモンド・ブリザード》を引けているか否かでプランが変わります。

ブリザードがある場合はマナに強気に《愛嬌妖精サエポヨ》などを埋めながら3tのブリザードで最大リソース確保を目指します。あとは回収したスノーフェアリーたちを撒いて殴りにいきます。

一方でブリザードを引けていない場合は、サエポヨなどを展開しながら序盤から殴りに行った方が良いです。特に先攻であれば《レベリオン・クワキリ》で圧力を加えていき、後ろでブリザードを引くのを待ちましょう。

ブロッカーを並べられると苦しいですが、1体程度であれば《スパイラル・スライダー》で対応可能です。また一度崩されても《ダイヤモンド・ブリザード》さえ引けば(ナーフ前ほどではないですが)再展開可能であり、トリガー耐性は比較的高いと言えます。

各種カードの解説

《冒険妖精ポレゴン》

スノーフェアリーの喋り方がキモオタの方。

1ターン目ポレゴンがシールドに行くかどうかは相手のデッキやブリザードの有無で判断が別れるところです。

例えば相手がドラゴン系でブリザードを持っている場合などは《バースト・ショット》のリスクがあるため、ブリザードの着地を待ってからでいいでしょう。一方でブリザードがない場合は速度勝負になるので、突っ込んだ方がリターンが大きいです。

《愛嬌妖精サエポヨ》

スノーフェアリーの初恋主張が激しい方。

《バースト・ショット》だけでなく、ラス盾《ボルカニック・アロー》のケアにも使えます。サエポヨがいるうちは、手札から1~2体展開出来るようカードを抱えておきたいところ。

《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》

スノーフェアリーの春の到来を告げる方。なお直後にブリザードを呼び込むのは仕様です。

ナーフによってマナのスノーフェアリーの枚数がかなり重要な要素になってきたため、破壊後も役割を持てるこのカードの価値は相対的に上がりました。

《雪渓妖精マルル》

スノーフェアリーの謙虚な方。フレーバーテキストがエモい(気になる方はこちらから)。

基本的にはスノーフェアリーの嵩増しで、かつ初動にもなるという役割です。ただし《緑神龍アーク・デラセルナ》が入ってる場合は殴り返し等からデラセルナを守ってくれます。

ちなみに紙の方ではセイバー:アース・ドラゴンなのですが、デュエプレ版ではドラゴンならなんでもOKです。

《スパイラル・スライダー》

このデッキに於いてはは唯一の除去カードであるので、引いてる場合は大切にしたい1枚です。

特にドラゴン系のデッキの《幻想妖精カチュア》や《神滅竜騎ガルザーク》といったカードは、これ1枚で1ターン遅延させることが出来ます。そうでなくともピカリエやゾルヴェールなどのブロッカー、そして大敵《聖天使グライス・メジキューラ》を退けるという大きな役割があります。4枚必須のカードでしょう。

《ダイヤモンド・ブリザード》

ナーフされた冬の女王。俺が弱くなったところで別にオマエが強くなったわけではない理論で、未だ活躍中。

引けるか引けないかでデッキの出力はもちろん大きく変わりますが、引くまでのターンは比較的猶予があります。序盤はサエポヨやクワキリのパワーで押し切ることも可能で、また後半になればなったでマナからの回収量は増えるので、1枚で戦線を再構成出来ます。

複数引いていても、マナに置くのは慎重に。引いた枚数だけ使います。

《アクア・ハルカス》

このカードをプレイしているということは基本的にはブリザードを引いていない場合が多いでしょう。そういう意味では、ブリザードを引けていない時の補完的な役割をしてくれています。

《秋風妖精リップル》

スノーフェアリーのトリガーの方。いざ作ろうとすると、ポイントが地味に高い。

基本的にはスノーフェアリーの嵩増しという認識にはなりますが、赤緑や同型では盾から飛び出る1点ということでかなり貴重な存在と化します。メリッサと同じく破壊されてもマナに飛ぶので、そういう意味ではブリザードとの相性もいいです。

《レベリオン・クワキリ》

ブリザードを引けない時や、ブロッカーを並べられた時の押し切りムーブとして重宝します。ただし後手だと動く前にブーストからの《デーモン・ハンド》が間に合うので、主に先攻用のカードです。

ドロマーイニシエートにはこのカードで《電脳聖者タージマル》などの上から攻撃し続けることで、勝ちを目指すことになります。

《アクア・サーファー》

ゲームが比較的長引いた時に手札にあるといいことがありますが、意識してキープするカードではないです。

その他採用候補カード

《魅了妖精チャミリア》

スノーフェアリーの更なる嵩増しにはなりますが、タップトリガーを使うより盾に行きたいため特性は生かしづらいカードになります。

《クリスタル・パラディン》

ブロッカーが複数並ぶとどうしても厳しいデッキなので、1~2枚程度なら採用の余地があります。ただし進化元の安定した確保はまず無理です。

《緑神龍アーク・デラセルナ》

ハンデス対策ではありますが、《エマージェンシー・タイフーン》と同時採用は厳しいので、出力は低めになります。

 

対面のプランについて

VS 4cボルバルコン

キーカード:《愛嬌妖精サエポヨ》、《スパイラル・スライダー》

相性:有利

有利な対面です(そもそも白抜き4cがアグロ系のデッキが少ないことを前提に成立している節があるため)。

相手の主な防御手段はトリガーの《バースト・ショット》、《アクア・サーファー》や《デーモン・ハンド》、そしてブロッカーの《ルナ・イーグル》になります。

基本的には数で押せるため、《デーモン・ハンド》や《アクア・サーファー》は過剰打点を揃えることでケアしていけばそれほど苦にはならない筈です。

問題は面を取りにくる《バースト・ショット》と、早期に着地できるブロッカーの《ルナ・イーグル》対策です。

バーストショットについては先述したように、リスクリターンを考えての対応になります。ブリザードがあるときはポレゴンを動かさないことや、先攻でサエポヨやクワキリを並べる余裕があるなら自軍のパワーラインを上げてから動くことを考えます。手打ちのバーストショットがあるので、5ターン目には盾を相応の枚数減らしておきたいところです。

幸いなことに、4cボルバルは《神滅竜騎ガルザーク》とのスピード勝負をしなくてもいいので、比較的時間の猶予があります。

また《ルナ・イーグル》については《愛嬌妖精サエポヨ》でパワーを2段階上げるのが明快な回答になります。《ルナ・イーグル》が出てきた時は、手札にスノーフェアリーを2枚は抱えることを意識しておきたいです。

白入りのネクラ軸の4cに対しては、《スパイラル・スライダー》を抱えておきましょう。《光輪の精霊 ピカリエ》に対してのわかりやすい回答になります。

 

VS デアリドラゴン(ガルザーク)

キーカード:《スパイラル・スライダー》

相性:有利

盤面を奪取される前に決着を付けることは可能なので、有利と言えます。ただしこちらが序盤で転けると、《黒神龍 ゾルヴェール》からの《神滅竜騎ガルザーク》の着地を許して一気に劣勢になります。

基本的には《バースト・ショット》を警戒して、序盤を立ち回ることには変わらないですが、4cボルバルよりタイムリミットがあるため、前のめりな姿勢が要求されます。幸い《アクア・サーファー》はないため、《バースト・ショット》以外で複数体除去されるパターンはほぼない筈です。

また一度ゾルヴェールやガルザークが着地しても、《スパイラル・スライダー》での対応が可能です。引いている場合はキープしておきましょう。

ちなみにトリガーなどで耐え切られて、《神滅竜騎ガルザーク》とエクストラターンなしの《無双竜機ボルバルザーク》、そして《青銅の鎧》でジャスキルを狙われることが、それなりの頻度であります。その時は大人しく《アクア・サーファー》のトリガーを祈りましょう。

VS ドロマーイニシエート

キーカード:《レベリオン・クワキリ》

相性:不利

とにかくパワー5500の《聖天使グライス・メジキューラ》が重く、不利な対面です。

またグライスの他にも《鎮圧の使徒サリエス》や《電脳聖者タージマル》、そしてそれらのパワーを上げる《光器ペトローバ》、盾を回復する《電脳聖者エストール》など、プレイされて嫌なカードしかありません。

その中で、勝ちパターンとなるのは主に2つ。

・《レベリオン・クワキリ》でのゴリ推し

・相手は序盤に複数体のクリーチャーを除去する手段がないので、とにかく横に並べる。相手がリソースなくなったところで《スパイラル・スライダー》などでブロッカーを退けて、総攻撃を掛ける

前者はクワキリが引けていると可能なプランです。相手の《アクアン》による後続の確保を牽制しながら、先攻ならば《デーモン・ハンド》が当たるまでの2ターンを動くことが出来ます。特にタージマルにペトローバがあたっても8000までしか上がらないため、1度Wブレイクが通ってしまえば、バトルで破壊されることはないでしょう。ただし当然ながら、クワキリで押している間にブリザードを引いて展開を支援しないと、ジリ貧になって負けます。

また後者については、クワキリが引けていない時のプランになります。要するに相手にホーリスパークで面を処理される直前まで頑張って、抱え込んだ《スパイラル・スライダー》を使って勝負にいくパターンです。

ただしこのプランは相手のサリエス→タージマル→アクアンみたいな上振れムーブには対応出来ない他、仮に上手くいっても5枚の盾の前半の方で《ホーリー・スパーク》をトリガーされると瓦解します。

総合的に見た場合はどうしても不利になるため、如何に少ない勝ち筋を通すかが鍵です。

VS 同型

 

キーカード:《愛嬌妖精サエポヨ》、《スパイラル・スライダー》

相性:-

《愛嬌妖精サエポヨ》と《スパイラル・スライダー》の使い方が鍵となります。如何にしてこちらのサエポヨで相手の盤面に対して一方を取っていくかのパズルゲー的な要素が発生します。逆を言えば相手のサエポヨが見えている時は、安易にクリーチャーを寝かさない方がいいでしょう。相手のサエポヨに対しては、スライダーを当てることになります。

クワキリはスライダー1枚が回答になってしまうため、4コストあるならば2面展開する方が有力です。

また1打点の重みが大きいため、盾から飛んでくるリップルやサーファーが致命傷になり得ます。手札にブリザードを抱えつつ相手に「次の動きでブリザード+ブリザードされても負けない」ような状況を作って盾を刻むことを目指しましょう。1トリガーしたらそこでストップする、といった考え方も必要になります。

ある程度のレベルまでは、(よほどトリガーで崩されない限り)プレイが上手い方が順当に勝てます。

今後の展望

本デッキは、現行のカードプールであれば一定の完成をみたデッキと言えるでしょう。細かなカードの配分は変わっても、デッキそのものに大きな革新が来る、といったようなパターンはそれほど起こらないと考えています。

また少し気が早いですが、今後の強化の可能性については「より強力なスノーフェアリーが出るかどうか」という点に尽きます。現状では《雪渓妖精マルル》や《秋風妖精リップル》といったカードが採用されていますが、これらに変わる強力なカードが出ればデッキは底上げされるでしょう。

種族デッキであるため、あくまでスノーフェアリー在りきです。今後のポテンシャル的には5段階評価だと2くらいになるでしょうか。

総合評価

S~Cの4段階評価。
S:環境の最適解。いますぐ使おう
A:現環境でランクマッチをやるのに妥当な選択。
B:有利な対面が少なく、レートを上げるのには不向き。
C:不利な対面が多い。いま使うのはやめよう。

総合評価:A+

流行中のボルバル系統のデッキに相性がよく、かなり勝ちやすいデッキだと思います。

リーフ型であればリーフも必要ですが、そうでないならばブリザード4枚以外に必要なSRもないため、組みやすいデッキと言えるでしょう。特に今からマスターランクでのフィニッシュを目指すというプレイヤーは、1ゲーム辺りの所要時間もそれほど長くないこのデッキを使うのはかなりオススメです。

ナーフ後のブリザードを触っていないという方でも、強さを充分に実感出来るデッキだと思います。



終わりに

というわけで、【青緑ブリザード】の解説でした。

このデッキは有象無象のボルバルがいる中で非常に動きや勝ち筋の通し方がわかりやすく、個人的には使いやすいデッキでした。

 

次回は少し検討中ですが、新型の【ドロマーイニシエート】の解説を予定しています。

それでは、また。