【デュエマ】殿堂がなかったことに対する率直な所感

こんにちは、神結です。



既に過ぎ去った話題ではありますが、可能性を公式より言及されていた9月の殿堂がなしとなりました。

 

今回はそれに対する所感です。

以下、文章がちょっと固め。

現環境について

全体的な環境についてはこちらのTierランキングを参照。

その中で、各デッキの性質を列挙する。

デイガドラグナー

破壊力  A
スピード A
射程距離 C
持続力  C
精密機動性 D
成長性   B

・近距離パワー型(アグロ)
・ビッグムーブ3ターン目(即死はしない、場合によってはロック)
・フィニッシュは殴る(閣ループで《偽りの王 ナンバーナイン》などを建てる)
・事故率はまあまあ
・メタカード対策にはドラグハートの多様性で対応可
・あまりにも新しいデッキ(クロニクル発売以降)

比較的怪しいのがこのデッキだった。バトライ閣からは理不尽が起こりやすく、かつ強力なドラゴン次第ではそのままゲームが終わりうる可能性を秘めている。

そのため最速2ターン目にドラグナーを建てられる《ヘブンズ・フォース》などはかなり危険視されていた。

ただし登場があまりにも直近であるため、規制すると商品展開的な影響は大きそう。

バーンメア系統

破壊力  A
スピード B
射程距離 B
持続力  C
精密機動性 B
成長性   D

・近距離パワー型(ミッドレンジ)
・ビッグムーブは4ターン目(即死するパターンは少ない、ロックはする)
・フィニッシュは殴る(《奇天烈 シャッフ》や旅路、《ジェイ-SHOCKER》を使う)
・攻守はずば抜けてるわけではないが、上位の中では比較的安定志向
・一度弱体化済み(マリゴルドの没収)

強力なデッキではあったが、ずば抜けて強いという訳ではなかった。攻守のバランスの取れた「いいデッキ」というのが現状の評価だろうか。

赤白レッドゾーン

破壊力  A
スピード A
射程距離 D
持続力  E
精密機動性 D
成長性   D

・近距離パワー型(アグロ)
・ビッグムーブは最速2ターン(即死なし)
・メタカードで散らしながら結構正当に殴る(《ジャミング・チャフ》は一応使える)
・事故は起こる、バイクなので
・一度弱体化済み(レッドゾーンZの没収)

こちらも強力なデッキではあったものの、やはりずば抜けて強いという訳ではなかった。メタカードを使っているが自身もメタカードに弱く、「まあレッドゾーンだしね……」というのが妥当なラインといったところ。

青白ギャラクシールド

破壊力  B
スピード D
射程距離 C
持続力  B
精密機動性 B
成長性   B

・遠距離操作型(コントロール)
・ビッグムーブと呼べるものはなく、ゲーム全体を使ってコントロールしていく
・メタカードで時間を稼いでゲームを作っていく
・事故はあまり起こらないが、相手の宇宙ムーブによって事故死するパターンはある
・十王篇のギミックが活躍している貴重なデッキ
・一部デッキは《凄惨なる牙 パラノーマル》で詰む

十王篇のカードで活躍している貴重なデッキ。

ただ特定のデッキを詰ますということはあまり好かれないため、《凄惨なる牙 パラノーマル》は候補にはなりうるか。もっともこのデッキのパーツを規制するよりかは、新カードで「ギャラクシールド」の対策をさせる、といったことは充分可能な範囲だと思う。

カリヤドネ

破壊力  C
スピード C
射程距離 A
持続力  A
精密機動性 A
成長性   B

・遠距離操作型(ループ)
・高速墓地肥やしからの4~5ターン始動
・単発の墓地対策カードや呪文ストップでは、完全な対策は不可能
・GP優勝デッキ
・一度弱体化を受けてはいるが、《「本日のラッキーナンバー!」》であるためこのデッキに限った話ではない
・むしろループギミックにはお咎めなし

というわけで個人的に一番怪しいと睨んでいたのがカリヤドネ。本体の他、《次元の嵐 スコーラー》や《セイレーン・コンチェルト》、《ブラッディ・クロス》まで飛ばされる可能性はあると踏んでいた。

ただ環境で一強だったかと言えばそうでもなく、「環境のひとつ」に上手く収まっていたとは思う(バレないように隠れていた、という見方もある)。

まとめ

環境的にはアグロにミッドレンジ、コントロールにループとバランスがいい。ループはなくてもいいという人はいるかもしれないけど、それはそれでコントロール同型みたいな試合に付き合わねばならないこともあるので、結構必要悪(悪?)だったりする(と、個人的には思ってる)。

もっとも危険であるのはデイガドラグナーだが、発売直後ということもあって影響範囲を見定めにくく、また「ドラグナーが強すぎて他のデッキでは手も足も出ない」「ドラグナーの対策が難しい」といった空気感もない。そもそもドラグナーのそのものがまだ開拓が途上である。

 想定外はあったか?

前回の殿堂に際して言っていたのは「コロナの影響で検証するだけのCS数が足りなかった」という話に基づき、9月殿堂に言及していた。

となると、6~9月の間に「想定外」があった場合、それらを規制する心づもりだったのだろう。

だが上記のデッキ群は「想定外」とは言いづらく、公式側も想定していた範囲内のデッキが順当に環境上位に存在しているのが現状なのではないだろうか。

こうなると、規制がなかったという判断も妥当と言える。

また、判断できるだけのサンプル(CS数)も例年に比べれば少なかっただろう。



12月以降の可能性

毎年冬は大量の規制が行われているのが恒例であるが、(気は早いが)今年の冬殿堂について予想したい。

上位のデッキの中で、まず【赤白レッドゾーン】については冬までに環境上位に残っているか、若干怪しいところがある。近年のバイクは出ては消えを繰り返すコンテンツになっており、近く発売の第3弾やクリスマス商戦に立ち向かう超強力な第4弾のカードパワーに耐えうるのか怪しいところがある。

【デイガドラグナー】については、最高の上振れムーブである《ヘブンズ・フォース》がかなり怪しい。他のパーツは始動パーツであったり、強力な単体カードとは呼べないようなカードが多く、他のカードまで一緒に消えることは(現行のリストでは)起こらないだろう。

もっとも研究中のリストであるため、今後更なる改造を施される危険性はある。

ちなみにフォースが規制するとバイクも巻き添えを食らうので、やはりバイクにスポットを当てる必要はそれほどないだろう。

【バーンメア】はGRの商品展開がない以上は決定的な悪さをするとはやや考えにくいが、最近では「血の入れ替え」を敢行することがあり、その巻き添えを食らう可能性はある。ただ一応まだ2ブロック帯のカードであるため、本体を規制するとしてら来夏以降になるのではないか、と睨んでいる。

なお【カリヤドネ】は、さすがに冬を乗り越える可能性は低いのではないだろうか。

その他【零龍速攻】はまだまだ悪さをする可能性を残しているし、【ナウオアループ】系統はそんなに悪さをしなくとも規制を喰らう可能性がある(ループなので)。

【マーシャルループ】は、どうなんだろう……。

所感

今回の発表については、大きな混乱は観測しなかった。せいぜい《ヘブンズ・フォース》の規制読みで先売りした人が慌てて買い戻したことで、値段が一時的に跳ねたくらいだろうか。

個人的には今回見逃したのは評価していて、特にドラグナーの開拓が進んでいる中で《ヘブンズ・フォース》を取り上げられるのは惜しいと思っていた(正直、殿堂するかもと考えていた)。

ただ十王篇のパワーで既存のデッキを打ち破れるかというとそこは怪しく、向こう3ヶ月は上位には同じ顔ぶれが並んでいる可能性は高いと考えている(新デッキが台頭しても、ヤドネやバーンメアといった既存のデッキに対応出来る幅が広い)。

 

というわけで、今回は以上です。

それでは、また。


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