中国4000年の歴史とゴルギーオージャー
中国には4000年の歴史があるという。
古来より進歩主義的な西洋思想に対して、東洋思想というのは末法主義的だ。要するに、時代を遡るほどに理想の治世があり、現代であればあるほど末法の世に近いというわけである。
中国4000年の歴史を遡ると、その原点は堯・舜へと至る。共に理想の治世を作ったとされる、伝説的君主だ。
しかれば堯・舜時代のゴルギーオージャーというのも、その存在はある意味で理想の形であったのかもしれない。《~時空の工兵~》は1から無限のリソースを作ることが可能で、手札の準備に限界のあるゴルギーオージャーにとっては、本質的に言えばもっとも理想のカードであったと言える。
しかし、時代は過ぎたことで、我々は文明を得た。
文明社会の中では、《~時空の工兵~》を3ターン放置することは叶わない。それが文明社会の責任とも言える。
ところで、【光水自然ゴルギーオージャー】とはどういうデッキなのだろうか。
その歴史を登場から今日まで紐解いていくと、一貫して存在しているのは太い特殊勝利プランと強力なビートの両立にあると思う。
本来、この相反する二つのプランをゲームを進行させながら途中で分岐させるのは困難だ。《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のような強力な1枚のカードによってすべてをひっくり返せるなら話は別だが、ビートに欲を出せば特殊勝利が遠のき、特殊勝利を目指せば横展開がおろそかになる。ゴルギーオージャーとしては縦積みと横展開という別の行動を求められているからだ。
だがこうした困難を打破するカードが、この世には存在している。
それが《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》だ。
これは縦積みを肯定しつつ、縦に積めば積むほどにマナを起こせるために結果的に横展開が可能になる。
というわけでゴルギーの主たる2つのプランニングを並走させられる最大の要因は《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》に他ならないと考えているわけだが、もう1つ忘れてはいけないのが、ゴルギーオージャーがデッキから出力できる妨害という要素だろう。
例えば、4枚重ねのゴルギーオージャーからそのまま特殊勝利やビートの完遂に持ち込めるケースは現代だとかなり稀で、最終的に比較的ターンを返すケースが多い。
また1枚目のゴルギーオージャーに”辿り着くため”の手段として、《超魂設計図》を用意していない我々は、これを妨害を代用することがある。
妨害とは、相手が勝つための要求値を引き上げるものだ。
現代デュエマはいわば妨害の押し付け合いであり、サイバーは最強の妨害突破力を持っていたものの、妨害を自ら生み出すことが叶わなかったために現在の地位に甘んじている。現在の彼らの評価は、先攻番長といったところだろう。このあたりの考えは、妨害の概念の先駆者である現代遊戯王先輩がかなり参考になる。
さて、ゴルギーオージャーの代表的な妨害と言えば、《一音の妖精》だ。
ただ、《一音の妖精》は1妨害にすぎない。
確かに《ソウルサンライト コハク》+《一音の妖精》は1ターン限定の無限妨害であるが、これを用意できるケースは既に多くの場合で《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》の1枚目を引けており、かつそれがプレイできているはずだ。
この状況で無限妨害を用意出来ているということは、いわば特殊勝利と同じなのである。究極的な話で言えば、《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》の1枚目がプレイできている=勝ちと見ることができる。
はっきり言って、手札にコハク+一音の余剰を持たせながらゲームを進行できるケースは稀も稀なはずだ。
だから結局のところ、一音は1妨害にすぎない。
12月以前のゴルギーオージャーは一音以外の妨害を出力する力がとにかく弱く、そのため《ビックリ・イリュージョン》の採用によってオージャー自身の“特殊勝利の条件を増やす”ことが肯定・推奨されたと言っていい。
ところが、現在のゴルギーオージャーはデッキから多数の妨害を出力させることも可能だ。
《アシダケ・テレポートホール》から出てくる《時空のネビュラ マティーニ》や《時空のコスモ アンタッチャブル》、妨害と妨害突破を兼ねた《飛翔龍 5000VT》もそうだろう。
しかし、妨害には手札を使う。基本的な話だ。
その一方で、【光水自然ゴルギーオージャー】というデッキにおいて、《観覧!ホールインランド・ヘラクレス》+《~西方より来る激流の竜騎公~》の8枚のドローソースでは足りないことは共通認識ではあると思う。
有り体に言えば、リソース8枚は安定しない。加えてランドは3色、ビスマルクは《ジャスミンの地版》とくっつかないなど、実はリソースを発揮できる瞬間に縛りもあり、実質的にはもっと少ない枚数としてとらえることもできる。
上記8枚だけで勝とうとするのは、あまりにも虫が良すぎる話である。
となると、追加のリソースを取らなくていけないが、そこは現代デュエル・マスターズだ。ゴルギーオージャーほどのデッキであっても、単一の役割しかならないカードを大量に採用する余裕はない。
この問題点に対して一定のアプローチを見せているのが、《刀志猫のプワソン》だった。
先3プワ+《モーニング・ABYFLHA・カイザー》。なるほど、確かにリソースカードとしての役割を発揮しているようにも見える。更に《時空のコスモ アンタッチャブル》などで妨害まで可能だ。一見完璧な構築だ。
しかしプワソンはリソースカードであり、妨害カードであるが、リソースカードでも妨害カードでもない。
これは、どういうことか。プワソンは押し付けのカードだからである。
押し付けはイコールで妨害という考え方もあるが、これと同じくらいプワソンがリソースでないという考え方もある。なぜならリソースカードとして威力を発揮できるのは次のターン以降になるからだ。
そしてオージャーというデッキは実は押し付けを得意とはしていない。押し付けようとして、返された時にだいたい負けるからだ。そんな手札を用意することはできないのだ。
なるほど、ゴルギーオージャーというデッキがビスマルクによるゲーム継続や一音の粘りというのをその真骨頂であると考えると、後ろ向きのリソースカードをデッキに所持すべきであると個人的には考えており、それに比べてプワソンはアクティブすぎる。
こうした前提の上で、そろそろ話を進めていきたい。ようやく、紀元前の話が終焉を迎えようとしている。
我々は、プワソンではないリソースカードを探さなくてはいけなかった。それもゴルギーオージャーと相性のいい、だ。
しかし、これについては既に1つの答えを得ている。
《巨魔天 アオフェシー》である。
ともかく、種族から効果、そして盤面を引き戻すことでリソースを維持できる行為、さらに自身の2ドローと、あまりにもゴルギーオージャーと相性がいい。少なくともオリジナルでは答えとして多くのプレイヤーに認識されている。
しかして、アドバンスというレギュレーションではバイクから飛んでくる《偽りの希望 鬼丸「終斗」》がちょうどピッタリの回答であり、アオフェシーオージャーでは既存のバイクに勝てない……というのが、現在の認識だと思う。
実のところ、この記事はとあるプレイヤーの質問に回答するために書いている。
アドバンスのゴルギーオージャーのアオフェシーはどうであるか、だ。
ゴルギーオージャーの課題はリソースと妨害だ。これはずっと変わっていない。
先にも書いたように、ゴルギーオージャーの妨害の選択肢は増えている一方で、デッキに適した妨害というのは中々存在しない。理想を言えば、リソースと妨害を兼ねたカードがその回答であると言える。
その増えた選択肢の中で、もっとも最適な組み合わせを探すことが、現在のゴルギーオージャーに求められているのではないかと思っている。
そもそも、僕はゴルギーオージャーというデッキはどの妨害セットを用意するかを選べるデッキだと解釈しているが、その中でもっとも枠効率のいい組み合わせと考えているのが《沈黙の守護者、シュタイン》+アシダケ+アオフェシーだった。
これを実現しているのは、シュタインのデュエルメイトである《マガーオ》が優れているからだ。
僕は極端な進歩主義に生きているわけでもなく、末法思想に侵されているわけでもない。
そもそもデュエル・マスターズをプレイしているなら、時が進むことがイコールで進歩でないことは、感じているはずだ。何故なら、ゲームというのは巡るからだ。
しかしその上で、僕らは未来に歩みを進めていく以上は、やはり進歩を目指さなくていけない。
だからこそ、現状の課題をより正確に捉える必要がある。
アオフェシーに対してピリオドが回答になる。これは一つの事実だろう。
しかしそこにシュタインを合わせればどうか? マガーオ一音を作るとどう変わるのだろう。一音アオフェシー盤面は、ピリオドでは回答にならない。そしてシュタインは、比較的この盤面を狙って作りやすい。アシダケを有効に使えるならなおさらだ。
また、バイクの構築もまた変わってきている。それが主流かは正確にはわからないが、《千両力士 多禍の泥粋》を多投していくホール型バイクが現在認知されたデッキとなっている。《超次元キル・ホール》はプワソン導入に強いことから、制作者自身は対プワソン型にはかなり手応えを感じていたようだった。
一方で、こうした盤面から発進する動きに対して、有効に働くのがアオフェシーに思えた。《千両力士 多禍の泥粋》を起点にできるようになったのだ。僕が仮想敵としているタイプのバイクが、果たしてどんな構造であるか。今一度考える必要があった。
中国4000年の歴史の積み上げは偉大であり、それはまるで長江のように雄大であり、黄河のように強い。
時に歩みを戻すこともまた、進歩の礎となるだろう。
本記事は「アドオージャーに《巨魔天 アオフェシー》入れたの何故ですか?」って質問に対して、迂闊にも「話すと中国4000年の歴史くらい長くなるけどいい?」と返してしまったために書かなくてはならなくなった文章です。
皆さんもうっかり発言には気を付けましょう。
ゴルギーオージャーの解説は追って書きます。
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