【デュエマ】歴代最強デッキ選手権 Bランク ~4c邪王門~


こんにちは!のすけです。

歴代最強デッキ選手権ということで、今回はDMPランキング2022年下期のオリジナル環境にて、最強の名をほしいままにした【4c邪王門】、通称”4じゃ”についての話をしていきます。

かくいう私もこのデッキの恩恵を受けた一人で、当時のランキングでは非常に助けて貰ったアーキタイプなので思い入れがありますね。

改めて今回はこの【4c邪王門】がどのように、どういう要因が重なって強かったのかを説明できればと思います。

4じゃ成長記

【4c邪王門】自体は2022年の上期から存在したアーキタイプです。全国大会2019でのおんそく選手の活躍が印象深い方も多いのではないのでしょうか。


当時の2大環境TOPであった【赤単我我我】【JO退化】へのメタデッキとして台頭。
全国大会2019でも3位入賞と活躍。

4c邪王門はこんなデッキ

ここが強い

・《天災 デドダム》+《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》によって、手札を維持しながらゲームを進められる
・《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》+《時の法皇 ミラダンテXII》が絡むゲームが多く、フィニッシュ時は封殺が可能
・《百鬼の邪王門》+《一王二命三眼槍》のお陰で防御性能が高い
・基本受け寄りのデッキだが、《鬼ヶ大王 ジャオウガ》で自分から攻め込むことも可能
・《生命と大地と轟破の決断》→《鬼ヶ大王 ジャオウガ》+《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》で全てを粉砕出来る

ここが弱い

・多色の枚数が多い
・基本は受け身なので、理不尽コンボなどはモロに食らいがち
・《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》による山札操作などが必須なため、使用難度が高い

しかし、実際に環境TOPとしての活躍を見せたのは後述の通り2022年下期、デュエキングMAX2022の発売が大きなターニングポイントとなったのです。

デュエキングMAX2022発売以降。《龍素記号wDサイクルペディア》を獲得。最強へ。

今回の記事では、主にデュエキングMAX2022発売以降のリストについての解説となります。

特に《龍素記号wDサイクルペディア》が採用されてからは一気にメジャーデッキの仲間入りを果たし、最強位決定戦(※)参加を目指す多くのプレイヤーがこのデッキとともに歩みを進める事になりました。

※2022年度における日本一決定戦。招待制であり、ランキングでの参加を目指して多くのプレイヤーが鎬を削った。

4じゃの強さの秘訣に迫ろう

まず【4c邪王門】というデッキの強さについて説明していきます。

実はこいつら仲が良い

【4c邪王門】はアグロ耐性が環境一高いのは言わずもがなですが、対コンロールデッキや対ミッドレンジにも滅法強かったんです。

理由としては、イカれたカードたちがデッキ内に複数入っていることがあげられますね。

・《勝太&カツキング》
・《サイバーブレイン》
・《鬼ヶ大王 ジャオウガ》
・《黒神龍 ブライゼナーガ》
・《天災デドダム》
・《龍素記号wDサイクルペディア》
・《生命と大地と轟破の決断》
・《蒼き団長 ドギラゴン剣》
・《時の法皇 ミラダンテXII》

旧プレ殿カード1枚、殿堂カード3枚、現プレ殿カード1枚。

まあ、デッキのほとんどがイカれてるってことですね。

しかもただのグッドスタッフという訳ではなく、カード同士のシナジーも強く一枚岩のデッキとして成立していました。例えば、ついさっきまで盤面をコントロールしていた《龍素記号wD サイクルペディア》が《時の法皇 ミラダンテXII》になって襲いかかってきたりします。

攻守速全てが高水準

【4c邪王門】が強い事は当時のアグロデッキ以外のキルターンが軒並み5t以降だったことにも起因しています(後述)。

上記のパワーカード群は軒並みコストが低く、基本どのデッキのキルターンの直前にはプレイすることができるんです。

例えば先行であれば、4tに《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を出して盾を拾うだけ拾って終わり、5tに革命0が発動した《勝太&カツキング》から革命チェンジ+《百鬼の邪王門》でリーサルを狙いに行くという黄金ムーブが存在します。

これは《鬼ヶ大王 ジャオウガ》が凡そ5枚ドローであること相まってそれ以降の再現性が非常に高く《鬼ヶ大王 ジャオウガ》さえ出せてしまえば簡単に成立する上に、4tというかなり早いターンに行えることが強さを担保していました。

更に《生命と大地と轟破の決断》が絡むと上の工程を同一ターンに行うことができるため、4ターン《時の法皇 ミラダンテXII》+《ラフルルラブ》の成立もそこそこ可能です。

このようなとんでもムーブを携えながら平均的な実質キルターンも比較的早く受けも十分すぎる程あるというのが《4c邪王門》というデッキだったんです。

サイクルペディアくん、大活躍。

そんな中でも、デュエキングMAXで登場した時代の革命児こそ《龍素記号wDサイクルペディア》くんの登場以降、【4c邪王門】の出来ることは一気に増えました。

紛うことなき革命児。

”できる事”の内容も多岐にわたります。しかも、図ったかのようにこの【4c邪王門】というデッキとの相性は最高と呼べるものだったんです。

挙げるとキリ無いよ、出来ること。

・《お清めシャラップ》との組み合わせで《百鬼の邪王門》で墓地に落ちたカードを攻撃フェイズ中にデッキに戻せる。

→《勝太&カツキング》と上の工程を合わせることによって、革命チェンジ系や《百鬼の邪王門》を使い回す事が可能となる。

・3tブーストから繋げて4t《龍素記号wDサイクルペディア》をポン置きし、5t《鬼ヶ大王ジャオウガ》or《百鬼の邪王門》で複数回踏み倒しを行う動きが出来る。

→一気に盾を回収したりデッキを一気に掘る関係上、凡そ《ミラダンテXII》に繋がるため決まったらマジで勝ちます。

・《百鬼の邪王門》で出した場合、一緒に捲れた《ラッキーナンバー》や《勝熱と弾丸と自由の決断》をサイクルペディアで唱えることが可能。

→この工程を踏む為に《勝太&カツキング》で上記の呪文を固定して《百鬼の邪王門》で狙って落とすような芸当も可能になっている。

・ジャストダイバーのお陰でマッハファイターに強く、盤面を維持したままゲームができる(相手からのカツキング→チェンジラフルルラブを受けずに済む)。

→マッハファイターもそうだが、AoE(※)が少なくジャストダイバーのシステム自体が当時の環境で非常に刺さりが良い。

※全体除去のこと。正式にはArea of Effect

などなどなど……。

正直細かすぎる用途まで上げるとキリがないから代表的な用途をいくつか挙げました。

《龍素記号wDサイクルペディア》一枚でここまで変わるかって程できることが増えたので、デッキパワーは当時のデッキ群の中で頭一つ抜けた存在になったのです。

ここからはその当時のデッキ群、環境の推移を踏まえていかに強かったのかの解説を進めていきますね。

4じゃを取り巻いたデッキたちや環境。

デュエキングMAX2022期

デュエキングMAX2022の発売は【4c邪王門】以外にも多大の影響を与え、更には新たなアーキタイプを生むに至りました。

新規の主だった所は《龍素記号wDサイクルペディア》以外だとこんな感じ、まあ強すぎるな。

《龍素記号wDサイクルペディア》を含めたこれらのデッキは一気に環境上位に躍り出ることになります。

それぞれ、デッキリストが固まるまでにはズレこそあったものの、しっかり環境には爪痕を残した。

この中では

【青魔導具】には有利、【エザワDOOM】とは五割で【アナハン】に微不利といった具合でした。

しかしこれはあくまで最大値のプレイをぶつけた場合の話であり、実際は【4c邪王門】側の技量差や上振れに押しつぶされるケースが多かったんですよね。

(リソースが絡むカード以外を使わないことで手札にひたすら抱えることによって、相手のハンデスを物量で耐えることができた)

そもそものデッキパワーや受け性能も相まって、【4c邪王門】は兎に角相手のミスを拾うことに長けていました。

この要素に加え《龍素記号wDサイクルペディア》獲得で増えたプランは、プレイヤーの技量によって更に磨きをかけて不利マッチをしっかり捲るまでになったのです。

そしてこの1強状態は【ゴッド・オブ・アビス 第2弾「轟炎の竜皇」】の発売以降も続くこととなります。

第2弾「轟炎の竜皇」期

新規デッキとして、《ブルーム・プルーフ》《深淵の繪炉 マーダンロウ》《邪龍 ジャブラッド》を獲得した【黒単アビス】が登場、大きな強化を受け環境に食い込むこととなります。

デッキの評価としては、青魔に少し有利でその他デッキにちょいちょいやれる優等生デッキ。不利も有利も少ないといった具合。

しかし《ブルーム・プルーフ》+《邪龍 ジャブラッド》の組み合わせや《深淵の壊炉 マーダンロウ》をもってして尚【4c邪王門】の牙城を崩すには至らなかったのです。

これは《深淵の壊炉 マーダンロウ》で《百鬼の邪王門》をハンデスできないこと、《ブルーム・プルーフ》+《邪龍 ジャブラッド》を《お清めシャラップ》+《英雄タイム》や《勝熱と弾丸と自由の決断》で簡単に突破される事がかなり響いていました。

ここで改めてこの当時の環境を整理するとこんな感じ。

Tier1:4c邪王門
Tier2:青魔導具、赤単我我我、アナハン
Tier3:黒単アビス、DOOMエザワ、グラスパーループ、赤緑アポロ

この図の中で、【4c邪王門】に有利主張できるデッキが【アナカラーハンデス】しかいなかったのも凄まじいところなんですよ。

こうして【4c邪王門】は《絶望神サガ》が登場するまで、最強の座を維持し続けました。

じゃあ、なんでBランクなん?

ここまで強さを語ってきたのですが、今回の基準ではBランクに設定しています。

だからといって実は弱かったってオチではなく当然メチャクチャに強い、1強って呼ばれるほどに。

(ランクの基準に関してはこの記事を参照してください。)

じゃあどこによくない要素があったの?という話になるんですけど、これは偏にデッキの色が多いことによる動きの鈍重さでしょう。

所謂最強デッキは基本的に多くて3色であることが殆どなんですね、むしろ4色デッキでここまでの強さを誇るのは非常に稀です。

前々項にてキルターンが周りのデッキより早いという話をしたのですが、これはあくまでも比較的早いといった程度なんですよね。

これがAランク以上のデッキになると、キルターンが他のデッキより圧倒的に早いか特定のターン(凡そ5ターン以内)が回ってくると確実に勝つといったものになってきます。

いくら強い【4c邪王門】といえど、ここまでのデッキにはどうしても”成る”ことができなかったのです。

以上のことから【4c邪王門】は最強デッキの中ではBランク相当であると考えました。

オマケ ~現代デュエマの教科書として~

【4c邪王門】は強いデッキではあるのですがその分難易度も比較的高かったです。しかし、その難しいとされる項目はマナセットや山札固定など、競技デュエルマスターズにおいて重要な要素が多く、プレイヤーが一歩ステップアップするには最適なデッキだったのです。

マナセット

このデッキは多色が主体であるが故に、マナセットが非常に難しいという側面も持ち合わせていたのです。

《天災デドダム》のキャストを前提にしたマナセットをすることが多く、赤黒→赤黒といったマナセットは成立しにくかったり赤単色は埋められないなどの制約が多い中で、山上の受け入れやゲーム展開を計上しながら進めていく必要がありました。

余談ですが、《龍素記号wDサイクルペディア》は《天災デドダム》カラーを2つも持ち合わせていることからマナとしても非常に優秀でした。

多色デッキであればあるほど、この技術は必要になります。

例:【5cザーディ】【デイガドルマゲドン】【5cモルト】

山札固定

【4c邪王門】は、山札墓地マナシールド全ての領域をフルで使い切ります。

その中でも、《勝太&カツキング》を多用することから山札は特に利用することが多い。

このテクニックを習得することで《百鬼の邪王門》で狙った出目を出したり《ラッキーナンバー》等の《龍素記号wDサイクルペディア》で使える呪文を狙い撃ちする、固定した各種革命チェンジを拾い上げるなどが可能になる。

ちゃんと身に着けると、ドローの内容を確定させたり《百鬼の邪王門》でしっかり出したいカードを分割で出せるといった芸当が可能になる。

こちらも当然派生させることが可能な技術であり、今後も使い続けるものになる。

例:【ガイアッシュ覇道】【4cドラグナー】【アナカラージャオウガ】【青黒サガ】【赤青マジック(魔覇革命期)】

まとめ

今回の記事はこれで以上になります。

デュエルマスターズのちょっと難しい要素が詰まったこのデッキ、今でもたくさんの愛好家がいるので少しでも興味が湧いた方は遊んでみてくださいね。

今後も名だたる最強デッキたちが登場するので、是非ともご愛顧いただけると嬉しいです。

それではまた。

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