yk800の新・週刊! メタゲーム・ウォッチング Vol.7【23.07.14】

 どうも、レッドことyk800です。……タイトルで何かに気付いた方はお察しください。

 メタゲームがよく流動するのはいいことだと僕は思います。はい。

 さて、今週も元気良くやっていきましょう! 目まぐるしく揺らぎはじめた7月第2週のメタゲーム・ウォッチング、スタートです!



結果総まとめ

先週(2023/7/3〜7/9)のCS結果は以下の通り。

(※データはDMPランキングに掲載されている公認CSの運営Twitter等を元に独自に集計したものとなっております。詳細な大会結果を確認できなかったCSについては集計の対象となっていないこと、その他抜け・漏れがある可能性がありますことをご了承ください)

環境最強は伊達じゃない。

 大方の予想通り、環境の首位の座を奪還した【サガループ】。

 とはいえその中身を見ると「ただ元通りになっただけ」というわけでもなく、以前と比べれば火文明を採用したいわゆる「クローシス型」の入賞数が伸びています。

 これに関しては大きく2つ理由があると考えられ、まずはビートダウンが幅を利かせる環境では《百鬼の邪王門》が強力な返し札になること。

 単なるトリガーブロッカーでは《轟く侵略 レッドゾーン》等の間に挟んだ侵略元の解決順次第で処理されてしまいますが、手札から誘発する《百鬼の邪王門》はターンプレイヤーのアタックトリガーをすべて解決した後に唱えられるため、ブロッカーさえ出せれば確実にダイレクトアタックを止められます。

 また、環境に増加している《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》に対して《超英雄タイム》を無理なく複数回当てられることも理由のひとつとして考えられるでしょう。

 オーソドックスな青黒型が圧倒的な多数派であることには変わりありませんが、クローシスも環境次第ではやはり有力な選択肢であることは覚えておきたいですね。

 急上昇を見せたのは【5cザーディクリカ】。【赤緑アポロヌス】とほとんど同数に迫るほどの健闘ぶりで先週3位に躍り出ました。

 先週のトレンドだったと考えられる【アポロヌス】対面は豊富な踏み倒しトリガーでガッチリ受け切りカウンター。

 中速以下のデッキ同士の対戦では《ロスト・Re:ソウル》や《聖魔連結王 ドルファディロム》といったフィニッシュ級カードを《龍風混成 ザーディクリカ》でバックアップし、カードパワーの暴力を押し付けて勝ちを狙えます。

受けに優れたデッキが上がってくるのは先週の時点で予測していたことで、実際に【白青ライオネル】や【ヘブンズ・ゲート】系のデッキもかなり勢力を拡大しました。が、そんな中でも【5cザーディクリカ】は幅広い相手に勝ちうるデッキです。今週大きく数を伸ばしたのも納得でしょう。

 上位3デッキの直下には【アナカラージャオウガ】、【青魔導具】、【赤単我我我ブランド】とお馴染みの顔がずらりと並び、続いて【ラッカ「正義星帝」】と【白青ライオネル.Star】の2種が名を連ねます。

 どちらも《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》で強化された《「正義星帝」<ライオネル.Star>》を使ったデッキですが、デッキの方向性としてはかなり別のデッキです。
 
 【ラッカ「正義星帝」】が攻めのライオネルであるのに対し、【白青ライオネル.Star】は守りのライオネル。

 《スロットンの心絵》自身に加えてシールド追加トリガーの《護天! 銀河MAX》や手札から直接タマシードを使える《AQ NETWORK》まで駆使して、とにかく殴ってくる相手に対して《スロットンの心絵》と《「正義星帝」<ライオネル.Star>》の組み合わせで切り返すことに重きを置いています。

 《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》+《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》のパッケージ搭載しているのはもちろんのこと、《「正義星帝」<ライオネル.Star>》経由で《アルカディアス・モモキング》まで着地させれば【サガループ】対策はバッチリ。

 もちろんそれぞれに得意不得意はあるものの、先週の段階ではより防御力に長けた【白青ライオネル.Star】の方が環境適性が高かった印象です。



先週のトピックス

【黒赤テレスコ邪王門】

 

 前回の週メタでも少し増加に触れたアビス多めの【黒赤邪王門】ですが、比率で言えば下がってこそいるものの先週も複数件の入賞報告あり。

 週明けの平日CSから次々に入賞報告が上がり、一躍今週のトレンド最前線へと躍り出ました。

 基本的な構築理念は早期の置物ハンデスでリソースを制圧してから、相手のデッキに応じて1点エンド《謀遠 テレスコ=テレス》ハンデスを5回繰り返してシールドを削り切るハンデスコントロールか、《ルピア炎鬼》を添えて《悪縁 ガクブッチ=リッチーモア》や《CRYMAX ジャオウガ》で速やかにゲームを畳むメタビートで勝負を決します。

 《謀遠 テレスコ=テレス》のリソースゲーム適性は尋常ではなく、登場した時点でほぼ《ブレイン・タッチ》相当が確約されるため2枚差、即座に除去されなければそのままアド差を拡大していき、除去されても最低限の仕事は果たしているため相手に一方的な枚数不利を背負わせます。

 ランダムハンデスというところもいやらしく、運が悪ければ対策札をキープしていたのに抜かれて止まらなくなる、なんてこともあるでしょう。

 そもそもの話、コスト5・パワー5000という絶妙なサイズも相まって、このクリーチャーをリソース損せずに除去できるカードはかなり限られます。定番どころの《“乱振”舞神 G・W・D》では相打ちになるのでドローが発生しません。

 筆者がこれを書きながらパッと思いついたところでは、《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》や《龍風混成 ザーディクリカ》、《ボルシャック・ガラワルド》あたりはカードを1枚回収しながら《謀遠 テレスコ=テレス》を除去できます。このデッキが大流行するのであれば「手札を抱えながら除去する」カードでの対策を意識したいですね。

 また、メタクリーチャーとして採用される《ルピア炎鬼》も環境にベストマッチ。

 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》に類似した踏み倒しメタですが、お互いに制限が及ぶかわりに「相手ターン中」の制約がなく、単なる踏み倒しメタだけではなくトリガーケアとしても役立ちます。

 《ヘブンズ・ゲート》、《スロットンの心絵》、《ナウ・オア・ネバー》に《ブレイン・スラッシュ》。《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》も《百鬼の邪王門》も、これ1体で完封です。

 さすがに召喚は止まらないためS・トリガーやニンジャ・ストライクは止まりませんが、多くの受けデッキが手札から大型クリーチャーを踏み倒してカウンターしてくる現環境にはクリティカルヒットします。

 しかも、《謀遠 テレスコ=テレス》に引き続いてこのクリーチャーまで図ったようにパワー5000。《「…開けるか?」》で沈まず《絶望と反魂と滅殺の決断》は2回当てなければ除去できないパワーラインです。

 もちろん【邪王門】デッキとしての本分は忘れず、《百鬼の邪王門》と《一王二命三眼槍》で防御面もバッチリ。

 対策が追いついていないこともありますが、現在環境の最上位に居座る【サガループ】と【ビートダウン】を両取りしたうえでハンデスによるマウントと《ルピア炎鬼》のトリガーケアで他のデッキにも勝ち筋があるのは明確な強みです。

 構築の幅がかなり広く、まだテンプレートと呼べる構築が固まっていない【赤黒テレスコ邪王門】。これからの進化にも注目したいデッキですね。



メタゲーム予報

 受けデッキが強いフェーズに差し掛かってきたため、今週はそこに強いデッキがまずは注目株。

 【青魔導具】はビートダウンが減れば数が増えそうなデッキとして最有力。踏み倒しメタや《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》に引っ掛かることもなく、呪文ロックも《卍 新世壊 卍》下では無効化できるため、ビートダウンにさえ当たらなければ現在のメタ傾向に真っ向から抗えるデッキタイプです。

 流行が予想される【赤黒テレスコ邪王門】にも《卍 新世壊 卍》があればハンデスをほぼ無視できるため構造的に有利。全体的に追い風が吹きそうな気配が漂っており、今週末の動向が気になるところです。

 ビートダウンの隆盛が息苦しいデッキとしては、【アナカラージャオウガ】もそのひとつ。現時点でもかなりの母数を保っている強力なデッキではありますが、ビートダウンがいなくなればさらに上がってきてもおかしくありません。

 先週の傾向としては、

・《闇参謀グラン・ギニョール》や《終止の時計 ザ・ミュート》などのメインの動きの中でリソース札になるクリーチャートリガー

・幅広い対面をふわっとメタれて高パワーが実質的な除去耐性として機能する《リツイーギョ #桜 #満開》

・【ライオネル】や【鬼羅.Star】系のデッキに強く、【アポロヌス】もリーサル一発は追い返せて、フィニッシュ時にはアンタッチャブルが有用な《異端流し オニカマス》

 あたりの採用率が目立った【アナカラージャオウガ】。

 この中から今週末はどんなカードが残り、どこが入れ替わっていくのかが、メタゲームのひとつの指標となるのではないでしょうか。

 個人的には《異端流し オニカマス》の増加傾向はそのままに、《∞龍 ゲンムエンペラー》プランを厚く見るか、《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》や《邪招待》などの盤面に触る手段を増やすアプローチが面白そうだと感じています!

 今回のメタゲーム・ウォッチングはここまでとなります。それでは皆さま、良い週末を!


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