逆にね。
こんにちは、神結です。
今回は《絶望神サガ》の原典となっている《創造神サガ》と《破壊神サガ》の解説をしていきたいと思います。
カードテキスト
《創造神サガ》
- マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
- このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の、名前に《ゼン》と《アク》とあるゴッド1体のリンクを外してもよい。そうした場合、自分の山札を見る。その中から《バイオレンス・ヘヴン》または《ゴッド・ブリンガー》または《ゴッド・サーガ》のいずれか1枚を選んでもよい。山札をシャッフルする。その後、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
- W・ブレイカー
- このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。
《破壊神サガ》
- マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
- このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の、名前に《ゼン》と《アク》とあるゴッド1体のリンクを外してもよい。そうした場合、各プレイヤーは自身の手札とマナゾーンのカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
- W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
- このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。
サガの原典「ザ・ゴッド・キングダム」
《創造神サガ》の登場とスーパーデッキ
サガの初出となるのは2009年発売されたすんごいスーパーデッキである「ザ・ゴッド・キングダム」(リンクを開くと収録一覧が開ける筈です、たぶん)になります。
このスーパーデッキはフルホイル加工で、ゴッドには寄せられているものの、ゼン&アクをフィニッシャーとした赤抜き4cグッドスタッフみたいなデッキでした。ふんわりテーマのデッキが作られるのは珍しいかもですね。一応、ミカドくんが使っている、みたいな設定もあったはず。
このスーパーデッキなんですが、当時の感覚でいうと内容はかなりすごいものでした。せっかくなので順々に触れていきましょう。
まず大前提として、ゼン&アクの再録もかなり嬉しいものでした。元々ゼンはVRだったんですが、アクはSRだったので流通枚数にかなり差があった、と記憶しています。
当時はまだ《聖鎧亜キング・アルカディアス》とか、ヘヴィ&メタルとかが健在だったのでゼン&アクが必須だったかというと微妙なんですが、まぁ手軽に手に入るほど嬉しいものはないです。
続いてSR枠で収録されていた《剛撃戦攻ドルゲーザ》。
デュエマは比較的再録の多いカードゲームではありますが、当時のドルゲは長らく絶版状態が続いていました。
というのもまぁそれも仕方なくて、ドルゲーザの初出は2005年。当時でいっても4年前です。その上で、ドルゲはふつーに外れSR扱いでした。
ところが戦国編になって《西南の超人》が登場すると一気に評価があがり【シノビドルゲーザ】のようなデッキが登場します。今なら収録種族の前に、そのデッキのキーパーツになりそうなカードが収録されるのも普通ですが、このときドルゲーザの再録はありませんでした。
4年前の外れSRなんか中々みんな持ってないですよね。というわけでここで再録されて、割とみんな大喜びでしたね。
そして《魔光王機デ・バウラ伯》も嬉しい再録でした。デバウラは比較的新しいカードではありましたが、当時一線級のグッドスタッフカードとして活躍しており、レアながらも1枚1000円近くするカードだったんですよ。それが大胆にも3枚収録。
ちなみに《蒼狼の始祖アマテラス》はこの直近の再録パックでも収録されていたので、そこまでって記憶があります。ただこのイラストはかなり好きです。
そしてアマテラスはこのデッキのキーパーツであり、アマテラスから使える《魂と記憶の盾》、《母なる紋章》、《サイバー・ブレイン》といった具合の殿堂カードがこれでもかってくらいに詰め込まれています。
中でも《母なる紋章》はそれこそ《生命と大地と轟破の決断》くらいの必須カードだったんですが再録がなく、1枚でいいとはいえ速攻以外の全てのデッキに入るので、まー売ってなかったんですよね。エタガも当時は特に再録がなかった筈です。
そして《大地と永遠の神門》が新規で登場しています。これはどちらかといえば、《邪神M・ロマノフ》が出た後によく使われた印象でしたが、強いカードであるという認識はありました。
現代で言えばデドダム、ネイチャー、フィナーレ、クライマックスジャオウガ辺りが全部入ってる、みたいな認識でいいと思います。
ちなみに調べたら、値段は2200円らしいっす。いやぁ、一番インフレしてるのってカードパワーよりも値段なんじゃないかな。同時発売で「ザ・サムライ・レジェンド」という《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を軸としたデッキと比べても、だいぶ人気に差がありましたね。
で、ここから本題なんですが、《創造神サガ》はこのデッキに収録されていました。サガのスリーブとかも同時に発売されていた筈です。
このサガですが、ゼン&アクがGリンクされた状態で出すと、リンクを外すことが出来ます。リンクを外すことに基本的にはメリットがないのですが、その代償として、デッキの中から専用呪文をタダ打ち出来るよ、という効果なわけです。
《バイオレンス・ヘヴン》はゴッド以外の全体除去、《ゴッド・ブリンガー》はゴッドの数だけシールドを増やし、その後シールドから好きな数のゴッドを踏み倒し、《ゴッド・サーガ》はゴッドを2体までマナから出せるという呪文になります(デュエプレの民ではお馴染みのバイオレンス・フュージョンの元ネタかと思われます)。ちなみにデッキには《ゴッド・サーガ》だけ収録されていません。
そんな訳で呪文の踏み倒しが出来るという《創造神サガ》の評価どうだったかというと、みんなデッキから抜いてました。
当時「スーパーデッキからカードを10枚だけ入れ替えて遊ぶ」みたいな公認?大会があったんですけど、まぁ僕の周りでサガを入れてる人はいなかったですね。
まず当たり前なんですけど、当時のデュエマ観で言えば、そもそもゼン&アクが揃っている時点で、そこからミスらなければほぼ勝ってるんですよ。その上で、わざわざリンク解除してまで何かしたいかと言うと、別にそこまで……となるわけです。
しかも何故かこの効果で参照出来るゾーンが山札のみ限定なんですよ。これは「創造神」「クリエイター」というデザイン性の方向もあるとは思いますが、当然ながら「既にブーストでマナに落ちた」「試合中に普通に引いた」というがあるわけで、特にこのデッキはロングゲームを主体としているので、どちらかといえばゲーム終盤まで山札に残っていることの方が稀だったまであります。
というわけで《創造神サガ》は専用デッキ向けのカードながら、その専用デッキで活躍することはまずなかったですね。一応ゴッドがいると離れない効果はありますが、普通に場に残ってもただのWブレイカーですからね。
なお「ゼン&アクいるときにG0にすればよかったのに」と思った方は、たぶん現代デュエマに毒されてい。私もいま振り返ってみて、そう思いました(でも当時の自分はそんなこと露にも思わなかったので、その感覚からいくとG0とかついてたら強すぎなんだろうな)
さて、もう一方の《破壊神サガ》。
収録はデッキではなく、新弾を買うと貰える強化パック?的なのに収録されていました。「スーパーデッキと一緒に遊んでね」といったカードですね。
こっちは《創造神サガ》と比べてもかなり偉かったですね。リンク解除までは同じなのですが、両プレイヤーの手札とマナを全て山に戻します。
まさに破壊神の名に相応しい効果で、山札の中身とか考える必要もありません。当時《オリオティス・ジャッジ》みたいなカードもなかったですし、手札まで飛ばしてしまえば、トリガーで逆転されるようなこともほぼなかったんで。残った分離状態のゼン&アク、サガで殴り切って勝てます。
「そこまでしなくても勝ってるでしょ」というカードではありますが、勝ちを確実にするカードとしては、《創造神サガ》と比べて悪くないかなと思っています。
ちなみに両方ともオリジンサポートなんて持っていないし、種族にゴッドも持っていません。クリエイター一本で食っています。
《創造神サガ》と《破壊神サガ》は対になっているカラーで、効果も真逆と言えるのが綺麗ですよね。カードの強弱はともかく、名前やデザインとして見るとかなり完成度の高いなカードだなとは思っています。
つまりこれを元に考えると《絶望神サガ》の対になっているカードもあるはずで、恐らく《希望のジョー星》ではないかと思われます。本当か?
なおサガシリーズで言うと、王来篇で《ミノガミ <サガ.Star>》が登場しています。
- {GS} G・ストライク
- このクリーチャーを「G・ストライク」で相手に見せた時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが進化ではないレクスターズなら出してもよい。そうしたら、このクリーチャーをその上に置く。
- スター進化:レクスターズ、水のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。
- W・ブレイカー
- このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
- このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。
こっちは特に効果にサガっぽさはないです。
というわけで、今回は《創造神サガ》と《破壊神サガ》の簡単な解説(どちらかといえばゴッドキングダムの解説だったかもしれませんが)となりました。
たまにはこういうリメイクの元カードの活躍とかを解説するもの悪く無さそうですね。
次回はまた殿堂関連の話か、新カードの話になると思います。
新カードの評価とかもまとめたいですからね。お楽しみに。
それでは、また。
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