【デュエマ】殿堂予想選手権2025 冬第6回〜∞龍ゲンムエンペラー〜

こんにちは、神結です。

殿堂予想選手権も今回が最後です。

ラストは、多数のファンに愛されている《∞龍ゲンムエンペラー》になります。

本日の殿堂予想カード

本日の殿堂予想カード

《∞龍ゲンムエンペラー》

とりあえず、《∞龍ゲンムエンペラー》の御神体？とテキストの確認からしていきましょう。

ムゲンクライム４（自分のクリーチャーを４体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい）
∞ブレイカー（「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる）
ブロッカー
コスト５以下のクリーチャーの能力とコスト５以下の呪文の能力を無視する。

愛称・通称は「ゲンム」。イラストは個人的にはこのMAXレア版が好きですね。

登場は十王篇第3弾の自身の名を冠す「幻龍×凶襲ゲンムエンペラー!!!」。

十王篇の最高傑作とも言えるカードで、背景ストーリーでも最強格の味方として活躍してくれます。

コスト無限、パワー無限という心に眠る小学生魂が震えてくるスペックをしていますが、その効果は「コスト5以下のクリーチャー・呪文を無視する」という、最も端的でわかりやすく、かつ実はひっっっっじょうにわかりにくいもの。

というのも《∞龍ゲンムエンペラー》関連の裁定は非常にややこしく、まぁまぁ運営泣かせなカードだったりします。私はCS運営中にジャッジコールされたとき盤面に《∞龍ゲンムエンペラー》がいると、とりあえずQA1回深呼吸をしてから対応します。

（気になる人は、ぜひよくある質問で《∞龍ゲンムエンペラー》と入力してみよう！）

ちなみに無限コストのカードをどうやって召喚するかと言うと、主に「ムゲンクライム」という方法が使われます。

【デュエマ】キーワード能力解説　No.20「ムゲンクライム」

詳しくは上の解説を読んでほしいのですが、ざっくり言えば盤面4体と4マナ捻れば出せますよ、という感じです。

ただ《∞龍ゲンムエンペラー》が「ドラゴン・闇・ブロッカー」というサポートの多い属性を所持しているため、ムゲンクライムを使わずに出す手段を取ることも多いです。この辺りは、次の章でご紹介しましょう。

これまで・そして現在の活躍

さて、鳴り物入りで登場した《∞龍ゲンムエンペラー》ですが、コロナ禍で大会数も非常に小規模でしたが、順調過ぎるほどの結果を残していました。

開発側も想定していたであろう【青黒ムゲンクライム】でも結果を残しましたが、しかし何より印象的だったのは【ハムカツドラグナー】での採用でしょう。

ゲンムはドラゴンなので、《爆熱天守バトライ閣》から踏み倒せるんですね。

そんなわけで、手始めに最速2ターンでゲームを破壊する順調な滑り出しを見せます。当然ですが、5コストまでの呪文・クリーチャーを無視するということは、大抵のデッキは5ターン目まで動けないんですよね。

また闇文明であることを活かして、【墓地退化】系のギミックでも活躍。

裁定変更によって《竜魔神王バルカディア・NEX》への退化が成立するようになってからは、自身が《死神術士デスマーチ》から退化するのはもちろん、ドラゴンであることを活かして《竜魔神王バルカディア・NEX》からの出し先としての活躍もありました。

墓地退化の活躍などについて興味がある方は、こちらの記事を読んでみてください。

【デュエマ】歴代最強？デッキ選手権～いろいろな墓地退化～

というわけで、ゲームエンド級のフィニッシャーとして、長く活躍し続けているカードです。

これ以外にも【ジョー星ゼロルピア】の妥協フィニッシュ先として採用されていたり、《闇王ゼーロ》から踏み倒したりもしていましたが、2023年の始め頃には【アナオービー】のフィニッシャーとして1～2枚採用され活躍。

最強位決定戦ではお馴染みのみみみちゃんがベスト8になっています。

このデッキでは素直に盤面を寝かして「ムゲンクライム」で出すことになるのですが、《キユリのASMラジオ》で大量展開するデッキとの相性は抜群。

なお《ダンディ・ナスオ》があればデッキからいつでも墓地に落とせるということもあり、結果として《ダンディ・ナスオ》をプレ殿に送り込む一因となったと考えてよいでしょう。

そして現在では、ブロッカーである点を活かして【ヘブンズ・ゲート】系のデッキのフィニッシャーとして活躍しています。

現環境は【ファイアーバード】【マーシャルループ】のようにデッキの主力の大半をコスト5以下で構成するケースが多く、《∞龍ゲンムエンペラー》自体は「出せば勝てる」カードになっているとは言えるでしょう。

殿堂してほしくないよ～～～

というわけで活躍を挙げればキリがないカードではあるのですが、個人的には大きく2つの理由から《∞龍ゲンムエンペラー》の殿堂には否定的な意見を持っています。

まず1つ目は、《∞龍ゲンムエンペラー》を出すにあたっては、かなりの数のメタカード・妨害に引っ掛かるということ。

現在の主たる採用先は【ヘブンズ・ゲート】系と紹介しましたが、《闘門の精霊ウェルキウス》とのセットでの踏み倒しが要求されており、こうした踏み倒しは《赤い稲妻テスタ・ロッサ》や《キャディ・ビートル》のような多くのメタカードによって阻まれますし、また《ハンプティ・ルピア》のようなハンデスもしっかり当たります。

ムゲンクライムであれば《ポッピ・冠・ラッキー》とかもいますし、墓地退化であれば墓地リセットなんかも刺さりますからね。

また《禁呪と聖句の決断》や今度登場するリゼ・ヘルエスタ皇女の絆サイクル呪文等で《闘門の精霊ウェルキウス》を経由しない直接的な踏み倒しも出来ますが、むしろこうしたメタクリーチャーや妨害を超えて6ターン目に《∞龍ゲンムエンペラー》を出せたなら、それはもういいんじゃないですか。

そこまでの過程でしっかりゲームしていると思いますので、それは健全だと思いますよ。やり取りの末に《聖魔連結王ドルファディロム》投げてるのとあんまり変わらないと思います。

そしてそもそも6コストで《∞龍ゲンムエンペラー》が出てくるのは、問題ないと思っている派です。6コストの返しは6コストのカードが使えるからです。

仮に3～4ターン目に《∞龍ゲンムエンペラー》が安定して出てくるような展開だと2～3ターンくらい虚無のターンを過ごすことになるので考え直すべきだと思うのですが、6マナある状況なら、返せるでしょ、という。

例えば《大地門ライフ・ゲート》とか、のように綺麗な回答となるカードも多く、逆に言えばそうしたカードたちに価値を与えている存在とも言えます。個人的なオススメは《金天使ドル・ゴルギーニ》とか《暴淵ボウマ＝ダンマ》とかのハイパーエナジーサイクルの除去たちですね。