【がんばれ十王篇】令和のシルヴァー・グローリー？《「勝利の栄光」》

こんにちは、神結です。

十王篇のSRを紹介する「がんばれ十王篇」シリーズに、あの伝説のパックが参戦します。

今回は《「勝利の栄光」》です。

「勝利の栄光」
「Wドッキングパック」
改めて《「勝利の栄光」》の話
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「勝利の栄光」

というわけで今回のカードは《「勝利の栄光」》になります。

読みは「グローリー・オブ・チャンピオン」。略してグチャ。絶対略して呼ばないでね。

ギャラクシールド [ll06]（このカードを使うコストの代わりに、 [ll06]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く）
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、自分のクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。
T・ブレイカー

イラストを担当された96sukeさんのTwitterで、このカードの全身イラストが公開されています。

担当カードの半分以上は光の戦士でした！
リデザインもさせていただけたのも嬉しい限りです。
切り札でなくても、誰かの支えになっていれば。#デュエマ20th pic.twitter.com/tMxdz6RaSN

— 96suke (@kurosuke_0123) March 11, 2021

ツイートにもあるように、96sukeさんは光のクリーチャーを多く担当していますね。

「Wドッキングパック」

さて、このカードが収録されたのは通常弾ではなく、EX弾になります。

そう、かの有名なWドッキングパックです。

正式名称はWチームドッキングパック。十王篇は文字通り10の陣営がありますが、それらを2つずつに分けて強化・拡張しようというのは、このWドッキングパックのコンセプトです。

画像はチーム銀河&チームボンバーですが、この他にも鬼札王国&不死樹王国、チーム切札&チームウェイブのパックも発売されています。コイツの発売は第1弾と第2弾のちょうど間くらい（2020年5月）だったので、後半に登場してくるチーム零とかはないです。

それでも商品説明曰く「強化したいチームのカードだけが収録されているから無駄なく強化が可能！過去に活躍した人気カードも収録！」ということで、新規＋再録という、まぁよくあるパックではあるんですよね。

で、これがまぁ面白いくらい売れなかった。

切札&ウェイブはまだ多少マシなんですけど、特にこの銀河&ボンバーはマジでヤバかった。収録カードが気になる方は、上の画像をクリックして貰えば一覧に飛べます。

十王篇にそんないいイメージを持っている人は多いと思うのですが、Wドッキングパックは十王篇のなんとなくアレなイメージに多大な貢献をしてるというか、良くも悪くも十王篇の象徴的な存在な気がするんだよな。

じゃあなんでこんなパックが登場したかと言えば、意味合いとしてはたぶん「2ブロック用」のセットだったと思うんですよね。しかも「繋ぎ」の、という。

というのも、このパックの発売は、先にも述べたように十王篇の1弾と2弾の間。

新年度の初めってどうしても2ブロックのプール自体が狭いので、新しいギミックは使いづらいんですよ。でもかと言って、第1弾にバンバン強いカードを出しすぎると、後々大変です。そもそもカードの絶対数自体が少ないから、ギミックを堪能してもらいづらい。

ですので、「繋ぎ」としてこうしたパックを出したんじゃないでしょうか。シーズン終盤に登場したカードを使って貰えるかは別として、夏場くらいまでなら使って貰えるかな、という。レギュラーに怪我人が出たときのために二軍で控えているベテラン選手みたいな感じ。だから全体的にカードは控えめ。

ドッキングって名前、実はWミーニング説に気付いてしまいました。

で、実際2ブロ基準で言えば《DORRRIN・ヴォルケノン》や《「剛力の火砲」》、《「青空の大波」》辺りは実用的なカードだったんだよな。

ただその肝心の2ブロックがな、コロナ直撃してしまってな。大会は悉く中止になった訳なんですよ。

しかもこのパックが発売した5月って、ちょうど自宅引き籠もり期間という。

で、ぼちぼち大会が出来るようになった頃には、もうなんというか、「繋ぎ」の期間は終わってしまっていて……。最終的に、在庫だけが残ってしまったという。

ちなみに公式HPではスマホ用の壁紙も配布していますので、Wドッキングパックを愛してやまない皆々様におかれましては、是非設定してみてください。

改めて《「勝利の栄光」》の話

と、話は若干逸れましたが、《「勝利の栄光」》の話に戻りましょう。

ジャンヌ・ダルク的なイメージかと思ったら拳掲げてるんですよね。真マジンガー衝撃！Z編のゼウスの方が近いかもしれません。

で、気になるテキストの方ですが、ギャラクシールド6で楯に設置出来るカードで、楯か場で表向きの時に自軍のクリーチャーが全てにバトルに勝つことが出来ます。

（ギャラクシールドについては過去のキーワード能力に関する記事を見て貰えるとわかりやすいと思います）

【デュエマ】キーワード能力解説　No.10「ギャラクシールド」

カードの強弱は外的な要因で変化することも多く、評価は慎重になるべきですが、まぁコイツには関してはちゃんと弱いと思ってます。

能力としてはギャラクシールドで肉体を手にした《無敵城シルヴァー・グローリー》といったところでしょうか。

城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
自分のクリーチャーはすべてのバトルに勝つ。
この城を付けて要塞化したシールドが他の城によって要塞化されていなければ、そのシールドが相手のクリーチャーにブレイクされる時、かわりに自分のシールドを1枚手札に加えてもよい。

ただ《無敵城シルヴァー・グローリー》との違いは、置換効果持ちの城はまぁまぁ場持ちがいいけども、コイツの場合は放っておくと勝手に場に出てくることなんですよね。

勿論肉体を持っていることの意味はあまりにも大きいのですが、上位互換と言い切れないところからして既に雲行きが怪しいです。

とはいえ、流石にバトルに絶対勝つことを前提とした何かしらのギミックコンボや、城であることを生かしたシナジーがない限りは、《「勝利の栄光」》の方が優先される……はず。

だたとはいえ、じゃあ逆にコンボ以外でコイツを何に使うんだよ、ともなるんですが。たぶん、《無敵城シルヴァー・グローリー》の方が遭遇率高いんじゃないかな。

もうちょっと何かついてればな……。1体タップとかブロッカーとか……。6マナ払ってやるのがこれはちょっとな……。

ただ一応、上記のWドッキングパックの説明で、「繋ぎ」だったのではないかという話をしたじゃないですか。

だったらこのカードが弱いのもある程度仕方ないじゃないか、と。

しかし残酷なことに、ギャラクシールドに関してはこの時点で《「絶対の楯騎士」》も《「雷光の聖騎士」》も《「蒼刀の輝将」》もあって、加えて【ダッカルパラノーマル】とかいう基盤となるデッキもあったため、「繋ぎ」を必要としてなかったんですよね。

ギャラクシールド的に欲しいカードはあったとして、少なくともコイツではない。

だからマジで《「勝利の栄光」》ってホントによくわからないカードなんですよね。ドッキングパック自体は色々不運なところがあったんですが、かなり豪運十王篇世界線でも、コイツに関しては使われなかったんじゃないかな……。

ちなみにギャラクシールドがバトルに勝つのと相性がいいかと言うと、これはやや微妙なところ。序盤からガッツリ展開するわけでないので盤面のやり取りでめちゃめちゃ強いと言うわけではないのですが、ギャラクシールドは特定のシールドを守りたい時が多いので、1体無敵のブロッカーがいるだけでちょっと話は変わってくるんですよね。

まーこれでパワー11000のWブレイカーだったらもっと辛辣だったんですけど、謎にパワー高くてT・ブレイカーだから、ギリ無下にし切れないところもあるという。コイツが他のギャラクシールドと差別化出来る部分があるとしたら、T・ブレイカーでしょ。

……と思ったら、T・ブレイカーのギャラクシールドもこの時点で既にあったらしい。しかもコスト軽いし。

ギャラクシールド [lw05]（このカードを使うコストの代わりに、 [lw05]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く）
自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
T・ブレイカー
相手のカードの効果によって、このクリーチャーが攻撃できない時、その効果を無視する。
このクリーチャーが攻撃する時、カードを２枚まで引き、その後、相手のクリーチャーを２体まで選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、それらは攻撃もブロックもできない。

まぁまぁ強いなコイツ。

汎用性的にもこっちの方が強そうで、じゃあ本当になんだったんだろう、あの子……。